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自立する若者たちを支援~巣立ちセミナー

児童養護施設や里親のもとで育つ若者たちを支援するNPO法人の活動に関わるようになってから8カ月ほどが過ぎました。その活動の一つ『巣立ちセミナー』で、8月から半年間、全6回の研修が始まります。私は、前年度に続きボランティアスタッフとして参加することとし、今日は事前のリモート研修に参加しました。

このセミナーへの参加は2年目とはいえ、前年度は途中参加で、最終日の6回目のみに参加しました。他のボランティアスタッフと若者たちは、5回のセミナーを通してすでにある程度の人間関係を築いているようで、私一人少々浮いているように感じたものでした。当初いきなりのリモート参加ということもあり、若者との会話もどこかぎこちなく、自分自身が不完全燃焼だったことから、次回は最初から参加しようと心に決めていました。

このセミナーの目的からも、参加する若者は、進学や就職を控える高校3年生が対象。児童福祉法の改正で原則18歳までとなっていた養育の年齢制限は撤廃されるものの、大部分の若者は施設や里親のもとから巣立つことになります。そのための心構えや、社会的知識・スキルなどを身に着けてもらおうと開催するもので、「自立したはずが孤立してしまった」ということがないように、とても大事なセミナーであるということを前回の経験からも実感したところです。

私にとって初回ほどの緊張感はないものの、事前研修を終えても不安が完全に払拭されたわけではありません。ちょっとした言葉遣いで負の影響を与えてしまわないか、正直言って関わることの重責と怖さがあります。

人と関わることって簡単ではありませんよね。初対面なら尚更です。時代として、人間関係が希薄になってきたと言われ、対人関係の構築を苦手とする人も増えているように感じています。その一方で、人は人と関わることで生きていけると思うし、苦手をなんとか克服したいと、心の奥底でもがいている人もいるのだと思っています。私にできることは限られるかもしれないけれど、少しでも触れ合えたらと願っています。

その上で、社会に巣立つ上での知識やスキルだけでなく、新たな視点や発想なども持ち帰ってくれることになれば、こんなに嬉しいことはありません。決して、決めつけや、押し付けにならないように注意して、半年間、しっかりと受け止めていきたいと思います。

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