Kim

100文字の小説/詩を書きます。 きっとフィクションです。

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最近の記事

時差8時間分のキョリ

会いたかったらすぐに言ってね 痛かったらすぐに言ってね こんなこと言い合える幸せを捨てた 出会ってすぐにあの子とキスをしても 思い出すのは君のガードの固さだけ 遠恋がむずいわけじゃない ちっぽけな快楽に負けるだけ

    • 洗面所前

      ミステリアスなおしゃべり それかエリートな旅人になりたい。 現状維持は退化と言うが 停滞期は頑張ってる奴にしか来ない。 君を見たいのに 目を瞑らないと叶わない。 これらの矛盾を愛する奴に 会いたいのはいつも洗面所前

      • 軽音

        何も見えなくなって スポットライトが主役を引き立てる。 興奮した空気の発生を目の前にしてもなお、 照り返しでうっすらと色づく顔と 朧げな身体の輪郭に気を取られ 1人空気の外で立たずにいる。 そんな君は主役を見る。

        • 養殖ヒロイン

          下瞼いっぱいに溜めるのが好きだった。 ヒロインみたいな大粒を育てるチャンスだから。 世の中冷静に感情的になってる子ばっかり。 当然私も本物ではないが、 その間隙を見つめ感じる私は 誰がなんと言おうと本物なのだ。

        時差8時間分のキョリ

          フコウロン

          君とは一度も喧嘩した事なかった。  仲良かったよね。 一度も性行為は出来なかった。  その節はごめんね。 それでも幸せだった。  そうだね。 頭の中で勝手に答えさせる。 自己中な僕が唱える。 不口論。不交論。不幸論。

          フコウロン

          やさしい男

          電車の席は譲る。倒れてる自転車は放っておけない。机の消しカスは捨てる。プリントを俺向きに直して渡す。それくらい当たり前だと笑う。けれど不定期にあの子を部屋に来させる。想い人が汚される奴の気持ちは無視。

          やさしい男