Preattentive Attribute②
前回の記事はこちら↓
今日は、様々なPreattentive Attributeを使用したデータの表現方法について掘り下げていこうと思います。
人の記憶
人の記憶は、3ステップあります。
「感覚記憶」⇒ 1ステップ目。感覚的に記憶するもの。
「短期記憶」⇒ 2ステップ目。意識を向けて理解・記憶するもの。
「長期記憶」⇒ 3ステップ目。繰り返し使って記憶するもの。
Preattentive Attributeが握るカギは、「短期記憶」です。活用することで、考えなくても理解することを助けるので、感覚記憶→短期記憶につながります。
ビジュアルアナリティクス
次は、記憶に残る表現方法、ビジュアルアナリティクスについて詳しくお話します。
※ビジュアアルアナリティクス=私たちの視覚能力を生かして認識を拡大するデータの表現方法のことです。
ビジュアルアナリティクスのプロセス
1.質問
ビジュアルアナリティクスのサイクルの最初は、質問です。「どんな質問に答えたい?」「このデータで見出したいことは?」
※ポイントは、最初からグラフの種類を決めつけないこと!
2.データ取得
いつの、どのデータを?どこから?など、適切なデータを取得する方法を検討します。
3.ビジュアルマッピングの選択
分析の目的に応じた適切なビジュアルマッピングを選択しましょう。
4.データの表示
データから情報を引き出して、意思決定を行います。
5.インサイトの獲得
データを見ながら、下記の事項を検討します。
・データは役に立つのか、正しいかどうか確かめることができるのか
・すべての事実を利用しているのか
・どのような質問をするか?
・答えが出ても、それは信用に値するか?先入観が混在していないか
6.共有
1から5で得られた発見を関係者に共有しましょう。
※Tableau Serverや、Tableau Onlineを活用しましょう!
表現の選び方
上記プロセスの「3.ビジュアルマッピングの選択」についてもう少し説明します。ここでは、表現の選び方の5つのコツをお教えします。
対比 ⇒ 棒グラフで表示
空間 ⇒ マップとして表示
時間 ⇒ 線として表示
2つの指標の比較 ⇒ 散布図として表示
※ここでは利益と売上の指標(Tableauではメジャーという)を比較している
細かい数値 ⇒ テキスト表として表示
まとめ
Preattentive Attributeが握るカギは、「短期記憶」
ビジュアアルアナリティクス=私たちの視覚能力を生かして認識を拡大するデータの表現方法のこと。プロセスを踏んで作成すべき
表現の選び方のコツ
対比(棒グラフ)
空間(マップ)
時間(線)
2つの指標の比較(散布図)
細かい数値(テキスト)
以上様々なPreattentive Attributeを使用したデータの表現方法について説明しました。
データを閲覧する人が直感的に、考えなくてもわかる自然なデザインを作ることで、なるべく理解・判断に時間を取らせないデータづくりを心がけましょう。
参考文献
DATA Saber Boot Camp Week2”Visual Best Practice:Art and Science of Visual Analytics”