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「マンション管理員オロオロ日記」(南野苑生著)を読んで

最近、『マンション管理員オロオロ日記』(南野苑生著)を読んで、とても共感したので、私も管理員さんについて書こうと思う。

管理員さんが優秀であれば、管理会社のフロントは少々無能でもマンションは安泰である。これはフロント業務に携わって身をもって理解したことだ。

管理員さんの業務は多岐にわたるが、その人柄と能力にマンション管理の多くがかかっているといっても過言ではない。

管理会社は駄目だけど、管理員さんはいい人だ というケースはざらにある。
管理員さんが長続きしないマンションはとても不幸だし、フロントとしてはそんなマンションを「訳あり」と認識するだろう。

『マンション管理員オロオロ日記』にも書かれていたが、居住者から理不尽な対応を受けるのは、本当につらい。管理員さんは管理会社よりもマンションのことを大切に考えている人が大半だから、なおさらだ。

管理員さんが現場を収めることができないと、フロント担当者は対応業務が激増して、業務が回らなくなり、すぐに辞めてしまう。新人フロントに管理員さんは頼ることができず、辞めてしまう。こうして悪循環という泥沼にハマル。

では、どういう管理員さんが優秀といえるのか。その一つが居住者さんとの距離の取り方が上手い人だと私は思う。おせっかい過ぎず、事務的過ぎず、「お困りごと」にどう対処すればよいかを適切に判断できる人だ。

しかしこれには、少なくとも2年程度は同じマンションでの勤務経験が必要不可欠だ。この2年程度の間に、理不尽な対応が多ければ続けることができなくなってしまう。

「うちのマンションは管理会社の担当者が半年ごとに代わる・・・。」と嘆いている人がいるかもしれないが、管理員さんの勤務年数こそ注意をはらうべきである。しょっちゅう代わっているようなら、居住者が理不尽な態度をとっていないか省みる必要があるかもしれない。その上で、2年間は「育てる期間」と考えてお付き合いいただけないだろうか。

次回は、優秀な管理員さんエピソードをご紹介する。

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