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客観的実在へ挿げ替えたアインシュタインの相対時間の無駄

 ニュートン力学には絶対時間と相対時間があることをご存じですか?

ニュートンによれば、絶対時間と絶対空間はそれぞれ何物にも依存しない客観的実在の一部である[2]。・・・絶対的な・真の・数理的な時間とは、外部と一切かかわりなく、おのずとその本質に基づいて一律に流れていくものである。これをデュレーション(英: duration)という別名で呼ぶ。相対的な・見かけ上の・日常的な時間とは、運動の観察を通じて得られる、デュレーションの実用的かつ外的な物差し(正確であれ、不正確であれ)である。一般に用いられているのは真の時間ではなくこちらである。 ・・・ ニュートンの言葉によれば、絶対時間はいかなる観察者とも無関係に存在し、宇宙のいかなる場所でも一定の早さで進んでいく。相対時間と異なり、絶対時間は知覚できるものではなく、数理的に理解するものだとニュートンは信じていた。ニュートンによれば、人間が知覚できるのは相対時間だけで、それは知覚可能な物体(月や太陽など)の運動を測定することと同義である。我々は物体が動くのを見て時間の経過を知るのである。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%B6%E5%AF%BE%E6%99%82%E9%96%93%E3%81%A8%E7%B5%B6%E5%AF%BE%E7%A9%BA%E9%96%93

 ニュートンの絶対時間、絶対空間は、この相対時間(主観的実在)を説明するための背景であり、解らない所から始めるために相補的に置いた概念である。この観測結果と合わない(マイケルソン・モーリーの実験)排除しないといけない方(数理的に理解)の説明もしないで絶対静止系を光速度不変の原理で引き継ぎ、主観的実在の相対時間を客観的実在へ挿げ替えたのが間違ってます。

✖ ニュートンの絶対時間 → アインシュタインの相対時間

 むしろ伸ばすべきは、測定による知覚である相対時間の方で、その光速度基準は量子論的です。

〇 ニュートンの相対時間 → 量子論的相対性原理

特集:量子もつれ実証アインシュタインの夢 ついえる ★測っていない値は実在しない
・・・ アインシュタインは,物理理論は世界を★客観的に記述し,予測するものだと信じていた。あるいは,少なくともそう望んでいた。それは,我々が観測する・しないにかかわらず,物体は一定の性質を備えていて,物理理論はそれらを数学的に書き表して予測するものだとの期待である。
https://www.nikkei-science.net/modules/flash/index.php?id=201902_064

  その意味でベルの不等式のベルは、BBCのインタビューで、

 安易な解決法は、相対論をアインシュタイン以前に戻すようなことです。http://www5b.biglobe.ne.jp/sugi_m/page017.htm

 といいました。

 むしろニュートンの相対時間(測定による知覚)は、量子論と相性が良くて量子重力理論(量子宇宙を背景とする測定による知覚)へ発展できる。 その相対時間を客観的実在に挿げ替えて古典論と量子論という体系を分けて行き詰っているのは、ニュートンの功績を汚すインチキであるというお話でした。

ニュートンよ許したまえ、あなたはあなたの時代において最高の思考力と創造力をもった人間に、かろうじて可能であった唯一の道を発見された。あなたの創造された概念は、現在でもなお、われわれの物理学的思考において指導的なものであります。たとえ、今やわれわれが、ものごとの関係をより深く理解しようとするならば、あなたの概念を、何か別の、直接的な経験の領域から遠く離れた概念によって置き換えねばならないということを知っているとしてもです。
(金子務編訳『未知への旅立ち アインシュタイン新自伝ノート』)https://gendai.ismedia.jp/articles/-/60150?page=2

 EPRパラドックスに破れたアインシュタインは、晩年この古典的慣習(客観的実在)を取り除かなかればならないと言ってますので、気づいていたのでしょう。

座標の物理的解釈を(それ自身可能な何かを)一般にあきらめたくないならば、このような矛盾を許すほうがよいが----もちろん、理論の以後の研究において、それを取り除く必要はある。しかし、ここに述べた欠点を正当化して、距離を、他の物理的な量と本質的に異なる、特別な物理的実体であると想像すべきではない(“物理学を幾何学に還元する”など)。http://fnorio.com/0160special_theory_of_relativity/Einstein_1947/Einstein_1947.html?


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