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支援者に求められるチカラ

このマガジンは、業界に入って間もない新人さん向け。
障害福祉のあれこれを取り上げていきます。

 

支援者とは、障害のある人に必要となる人的なサポートをする人。
障害福祉の現場では、何よりも重要なポジションです。

今回のテーマは、支援者に求められること。
結論から先に言うと、「笑顔」「余力」が最も大切です。

付け加えるなら、「いつ何時も求められる」っていうことでしょうか。


支援者の目の前にいる人は、障害のある人。
ちがった言い方をすると、「生きづらさのある人」です。
日常生活を送ったり、社会参加したりする上で障壁があり、自分で解決することがむずかしく、結果的に生きづらさを感じておられます。


例えば、熱が出たり、頭痛がするなど風邪の症状があるときは、内科に行きます。
お医者さんに診てもらって早く治したいと思うのは、自然なことです。
この時、内科の先生が自分以上に風邪を引いていたり、とてもしんどそうな表情をされていたら、患者は心配な気持ちになってしまいます。
「ちゃんと診てくれるだろうか」「他の内科にすればよかった」と後悔する気持ちさえ芽生えてしまうと思います。

これは、支援者にも同じことが言えます。


障害のある人は、生きづらさのある人であって、障害の程度や種別など、障害特性にちがいはあるものの、人的なサポートを求めておられます。
人的なサポートで日常生活や社会参加をスムーズに送り、楽しく過ごしていきたいと願っておられます。

支援者は、願いの実現に向けてサポートしていくものですが、支援者に「余力」や「笑顔」がなければ、願いはなかなか実現しません。

生きづらさは、障害のあるご本人に問題があるわけではなく、社会の側にあることが多く、それらの障壁が生きづらさ(障害)を現していることも多いため、支援者は障壁に立ち向かう力を残しておく必要があります

それに、社会の側にある障壁には、偏見や差別といった目には見えないバリアもあり、そこに対しては根気強く関わったり、笑顔で接して解決を目指すことが必要なことだってあります。


また、笑顔は別の意味もあります。

それは、障害のある人を元気にしたり、勇気付けたり、励ましたりできるということ。

ご本人の状況によっては、支援者に抵抗したり、パニックや不安定になることもあると思います。
笑顔で温かく接することも大事でしょうし、余力を持ち、ゆとりある支援をすることでご本人の様子が落ち着いていくことも多いです


ぼくらの仕事は、人相手の仕事ですから、支援の進め方に答えがあることは多くはないと思います。
むしろ、答えがないことをポジティブに捉え、支援の仕事に奥深さを感じながら楽しむことが求められていると思います。


「余力」と「笑顔」。
そのためには、毎日しっかり睡眠をとり、きちんと三食食べ、自分の体調管理に努めること。


当たり前のことですが、原則を守ってこそ良い支援ができますし、そうすることで利用者の方との信頼関係も築きやすくなるものです。

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