大会記録22.12-23.1 中

本当に久しぶりの更新になった。
世間は制限改定で盛り上がり、あのときはあまり見向きされていなかったベルゼが環境上位に食い込んだ。
リブートパックやVSロイヤルナイツも発売された。
そして新たに、2コストサイクルのサーチも実装されようとしている。
そんな区切りに、ひとまず自分についての記録を終わらせたいと思い筆をとる。

時は遡る、アクロスタイムが発売され、アドバンスデッキベルゼブモンも発売されたあの頃に。
俺にとって2回目のエボカ。
それは練度で負け、実力でも負けた戦いだった。
ただ、デッキの着眼点は相変わらずよかったし、相変わらずデッキに対する理解を深めるには時間がなさすぎた。

二回目のエポリューションカップ。
俺はベルゼブモンを使った。
そう、構築済みとX抗体で超絶強化をもらったあのデッキだ。
L3が十五枚
L4が八枚
L5が五枚
L6以上が七枚
それに加えて多数のオプション、専用テイマーを搭載できる歪な進化ラインのデッキ。
EX2のベルゼブモンの枚数に関して議論が起きるのは国内予選決勝のその日まであり得なかった。
最初はパチンコと呼ばれながら、今となっては最大出力が高く同じくらいに安定感もあるデッキだ。
ただ、俺がそれを持ち込んだときはまだテンプレートは存在しなかった。
何人かのテイマーが結果を残していたと思うが、今のリストほどは洗練されていなかった。
俺も、洗練されていないリストを使う一人だった。
何せその頃から強いと言われていた「凶弾」を一枚しか採用せず。進化ラインの安定に囚われていたのだから。

そして迎える初戦は黄色と紫のコントロール。
マスティかあるいはそのフリをしているのか。
序盤はお互いに難しかった、そう思う。
育成で進化をためることが出来ずL4登場と除去の応酬。
やはりデススリンガー、奴は全てを解決する。
テイルモン登場に合わせてデススリンガーを打ち込み、残ったメモリーでウィザーモンを展開する。
相手はディグレイドで除去をする。
次第にドローも進み、トラッシュも溜まる。
満を持してバアルモンを登場させ、そこからベルゼブモン、X。
ゲーム終盤は一方的な展開だったように思う。
セキュリティに除去オプションはなく、存外あっさりとゲームに勝てていた。

二回戦の相手はムゲンドラモンだった。
デジモンカードにしては珍しく。
相性が明確である対面。
ベルゼブモン側が1:9で不利と言っても、多くの人は賛同してくれるだろう。

結果から言えば、俺はそのゲームに勝てていたはずだった。
足りなかったのは然るべき練度と、構築への理解だった。
最後の局面。
相手の場に立つムゲンドラモンはブロッカーを持たず、アナログマンもいなかった。
そして俺の場には殴れるインプモン。それもワープ進化が可能なバージョンだ。
そしてトラッシュは三十枚をゆうに超えている。

しかし、山札は一枚。
進化した瞬間にルールによるドローで零になる枚数。

進化先とその後のプランは決まっていた。
相手の5枚あるセキュリティ。
12kラインのベルゼブモンの2チェックを無理矢理通し、X進化で残りを狩りとり、モードチェンジでダイレクト。

しかし、メモリーが、山札が足りない。
ベルゼブモンの能力を活かすには山札の破棄が必須だった。
俺は静かにカードを畳んだ。
ひとこと
「練度が、なかったです」
相手も納得していた。
EX2インプモンの効果は任意だ。
過度な破棄をおこなったことが敗因だった。

相手のプレイヤーもそのことを理解していた。
「負けていました」
そんな声すら聞こえた気がした。

この戦いは厳しい、一敗してしまえば優勝の目がなくなる。
けれども、戦いは終わらない。
ベスト8に向かう道中、次なる相手はハンターだった。
そしてここでも、付け焼き刃の構築とプレイが仇になる。

ベルゼブモンというデッキはワンショットに見せかけたビートダウンだ。
というのが私の考えだ。
特に進化ラインが繋がらないときほどその傾向が強くなる。
その時もそうだった。
手札に溢れるインプモン。
当然、大きくコストを渡してまで除去を切るよりも、アグロ的なムーブの方が勝ちに近づく。
その過程でトラッシュ条件を達成し、インプモンからのワープ進化を決めてゲームを終える。
それが最適だった。
しかし、相手は十数枚のテイマーを搭載したアーキタイプ。
ここに大きな裏目がある。
BT2のインプモンは消滅せず、相手の盤面にはテイマーが並ぶ。
時計屋のおやじは二枚。
オメガシャウトモンがジャミング込みの複数チェックを叩き込む。
これがチェックだった。
1-2
ベスト8の目はなくなった。
最後の試合はミラー
最終局面は相手が除去一枚、持っているか否か。
運否天賦の紙一重、それだけを征し戦いは終わった。

結果2-2

練度不足によりベスト8はならず。
教訓、デッキ構築と練習時間が足りないデッキは握らない。
迷ったときは使い慣れたものをつかうこと、だった。


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