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気軽にシールド戦が遊べるTCG「蟲神器」が私の中で熱い

 趣味のTCGは遊戯王とポケカの私、S(h)inと申します。普段はゲームとかゲーム音楽の話を記事にしているのですが、今回はちょっと変わったTCGの話題をば…


前提として

 恐らくこの記事を見に来てくださった方は「蟲神器」と「シールド戦」のどちらかのみは知っている、という人が多いと思います。なので、まずは軽くそれぞれの説明をしていきたいと思います。

蟲神器ってなにさ?

 蟲神器は2022年11月に100円ショップ「DAISO」から発売されたTCGです。100均が販売しているということでパックの値段も当然110円(税込み)。なんなら2つの構築済みデッキが入ったスターターセットも110円(税込み)という破格の安さから、圧倒的な始めやすさが特徴の1つです。

 内容はオーソドックスな「デッキを構築して行う2人用対戦ゲーム」です。かいつまんでルールを説明すると、対戦開始時にデッキからカードを「縄張り」として置き、昆虫のカードによる攻撃で相手の縄張りを崩し、最後に直接攻撃を決めれば勝利できるゲームです。もう少し詳しい話は公式の遊び方動画を置いておくのでご確認ください(2分ちょい)。

 ルールが既存のTCGの中では「デュエル・マスターズ」に近いと言われています。ただし、虫のカードがやられても縄張りが破られることや、虫同士の色の3すくみで発生するダメージが倍化するなどシステムがあることから全く違った楽しみがあります。

 そして、なによりも「昆虫のかっこいいイラストが描かれたカードで戦うゲーム」であることが魅力です。《リュウジンオオムカデ》で攻撃とか《アレクサンドラトリバネアゲハ》が固すぎるなど、遊んでいるときに出る言葉の数々も奥底に眠っていた子供心を揺さぶってきます。

コストのでかいカードほど体長も大きく
迫力あふれる虫になるってのもナイス!


シールド戦ってなにさ?

 シールド戦とは「購入したパックのカードのみでデッキを構築して戦う」というTCGの遊び方の1つです。蟲神器のスターターセット付属の説明には「ランダムパック対戦」という名称で紹介されています。

 その最大の特徴は既に持っているカード資産に関わらず、全プレイヤーが同じ条件で戦うことが可能なことです。TCGの「レアなカードを集めて、デッキを練って、環境の対策をして…」と言った複雑化した要素は必要ありません。引いたカードと相談し、最大限のポテンシャルを引き出せるデッキを組み上げ、それを信頼する心があれば、シールド戦は遊ぶことが可能です。


蟲神器とシールド戦のシナジー

 前提の話が終わったところで「蟲神器×シールド戦がなぜ熱いのか」の話に移りたいと思います。

準備に必要なのもが少ない

 蟲神器のデッキ総枚数は20枚で、1パックの収録カード枚数は5枚なので最低4パックでデッキが作れます。これだと流石に引いたカードによる戦力性が濃く出てしまいますし、デッキ構築のセンスも何もなくなってしまうので、倍の8パックがちょうどいい具合になります。

 で、それ以外に必要なアイテムはなし。ゲーム内にダイス・コインの使用もないので、本当にそれだけですぐに遊ぶことが可能です。

 また、対象年齢を鑑みてかルールや効果処理が分かりやすいため、「事前知識」という準備もあまり必要ありません。詳しく手順を知りたい場合は公式の遊び方解説ページや、スターター付属のルールカードを参照しながらプレイすると安心かもしれません。


パック内容の配分

 前提の章で少し触れましたが、蟲神器の虫カードには色が設定されておりあり、ルールで3すくみの関係をとっています。そのため、単色に固めるのは応用力の低下を招くので基本は避けた方が良いです。

 また、虫のカードを補助する役目を持つ「術カード」というものも存在します。これには虫とのコンボや逆転のギミックなど役割があり、どのような組み合わせが有効かを熟考する必要があります。

例えば低攻撃力の操り針を術カードでサポートし
強めの相手カードを奪うなんてのもいいですね

 そんな中、パックの内容の5枚は必ず「赤の虫・青の虫・緑の虫・術・キラカード(虫or術)」と構成されているのでまんべんなくカードが集まります。各パックに1枚あるキラカードの性能は頭一つ抜けて強いことが多いため、これを軸にしてどうやってデッキを肉付けしていくか…などと考えるのもシールド戦での醍醐味となります。


とにかく安い

 ここまでいろいろ語りましたが、一番のオススメポイントは安さですね。今年2023年は遊戯王もポケカもパックが価格改定で値上がりし、それらのプレイヤーには少し苦しい年でした。しかし、蟲神器はDAISO発売なので1パック110円(税込み)なわけです。これが本当に強い。

 シールド戦自体は複数のTCGに存在するルールですが、実際に遊ぶ際の費用として一人頭1000円を切っているのは破格です。なので気軽に友人などを誘って遊ぶことができます。


シールド戦に必要な物まとめ

◎蟲神器ブースターパック(1人につき4~8)

 基本は8パックがオススメ。2023/12現在、発売されているブースターパックは3種類あるので、それぞれの特徴を把握して購入すると良いでしょう。また、「第1弾4パック+第2弾4パック」など複数のパックを合わせるのも面白いので試してみてください。

①ブースターパック
 紫色のパックが第1弾。全106種の膨大なカードが入っており、戦術が購入者ごとに全く変わる可能性があるのがポイントです。また、ステータスに秀でたバニラ(効果なし)カードが多いので素直なデッキが組みやすい印象を受けます。

②ブースターパック 第2弾
 橙色のパックが第2弾でカードの種類は全55種。第1弾の戦術に対するサポートやメタのカードがいくつかありますが、単体で完結しているものも多いです。この弾から「虫の科」を参照したカードが現れます。

③ブースターパック 命脈の供物
 ついにパック名が生まれたのが黄緑色の第3弾です。全60種の中にはデッキ内の虫の色を絞ることで効力を発揮するカードが多数登場し、単色や二色の戦術を強めに押し出しているパックになります。その他、特定の「科」を指定したカードも多いので他の弾との組み合わせがオススメです。

○スターターセット

 2つの構築済みデッキとルール説明カードが入ったセット。購入必須ではないですが、全く蟲神器を知らない初心者だけど触ってみたい、という方はこれでルールを確認しながら対戦の流れをつかんでみるといいと思います。

○スリーブ

 「流石にキラカードとかをそのまま扱いたくない」というTCGプレイヤーは用意した方がいいと思います。蟲神器のカードサイズはポケカやデュエマと同じ「63mm×88mm」なので合うものを持っていればそのまま使えます。なければDAISOでも売っているので合わせて買ってしまうのも手です。


おわりに

 私が今回の記事を書くに至ったのは「カードゲーマーの友人と急に蟲神器のシールド戦をやってみたら想像以上に盛り上がった」という実体験によるものです。ルールの把握をしていた序盤は落ち着いて会話を交わしていましたが、白熱するうちにどんどんと口調が変わっていき「蟲主」になりきって遊んでしまうほどでした。

 個人的にシールド戦は「持っているカードだけで試行錯誤してデッキを組んだ幼少期」を思い出させる楽しい遊び方だと思っています。それを蟲神器という「虫を戦わせるカードゲーム」で行うことでより童心に返りながらのプレイが楽しめるのが最高でした。

 当然ですがシールド戦を繰り返すなどして集まったカードで「構築戦」をするのも楽しいです。公式大会なども各所で開かれているようなので、ハマった方は参加してみるのもいいかもしれません。

 それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。またどこかの記事でお会いしましょう!

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