趣味がこっち側向いてる

例えば音楽を聴く時に、歌えるかどうか、そんな感じの曲を作れるか、とかそんなようなことをなんとなく考えてしまう。無論好みかどうかがかなり大きいけれど、その判断に僕にもできるかどうかが関わってきている。アコースティックギターとピアノは好きだけれど他の楽器はあまりやらない。他の楽器も好きだけれど、大抵の楽器は同時に出る音が一つだから、曲にしたときにどうしても僕じゃ薄くなってしまう。だからあまり長く楽しめない。音楽やっている友達がほとんどいないからエレキギターもそんなにやらない。一人だから。他には例えば星とか月が好きだけれど、宇宙はそんなに好きじゃない。宇宙は遠いから。星と月は肉眼で見られるけれど、例えばブラックホールは見えない。だからブラックホールはそんなに好きじゃない。身近に無い物はあまり好きじゃない。大抵の地域にあるような植物は好きだけれどアマゾンにしかないような鮮やかな花はそうでもない。動物もそう。好きな食べ物は作れる物だったりもする。作ったことがないし作り方も知らない物も好きだけれど、上位を選ぶとすれば身近な物だ。

歌うかどうかは関係なく歌を聴いている人は沢山いる。聴くだけで楽しくなるとか嬉しくなるとかそういう動力だと思う。恐竜が好きな人もそう。これらが本当に好きなものなんだと思う。僕のは僕の身になるかどうか、みたいな、僕の知識とか技術に昇華できそうなものを選んでいる。そういうことが趣味と言えばそうなんだろうけれど、すると好きなものがあまりない。好きだと言っていた物から半分くらいはそうじゃないものになった。他の人の好み、気持ちがその好きなものへ向いている状態に気づいたときに、少し残念な気持ちになった。

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