ねこのま 4月の活動報告
ねこのまとは
郡上八幡にある、
宿泊施設と食堂とコワーキングスペースを兼用した複合施設
【タテマチノイエ】
ねこのまは、タテマチノイエの1階、
タテマチ食堂の奥にあります。
猫カフェと間違えられますが、猫カフェではありません。
どちらかというと、オープンな保護猫預かり施設に近いイメージです。
動物愛護団体と連携して、愛護団体の受け入れ準備が整うまでの一時預かりをしたり、地域猫活動(TNR、TNTA)についての手続きのアドバイス、ペットとより良い暮らしのための住環境作りなど、ペット飼育に関する総合的な窓口にしたいと思っております。
現在はまだ管理人の私一人が動ける範囲で活動している状態なので限界がありますが、これから関わってくれる人が増えたら、より幅広い活動ができるなあと思っています。
郡上八幡近郊で、どうぶつ飼育(特にネコ)に関して、関わりたい人がいましたらぜひご連絡くださいね。
2022年4月にオープンスペースをして以来早くも2件ほどご相談がありました。
1件目 サウス母子(美並町)
郡上市内で母猫と離れた子猫5匹の保健所への相談案件でしたが、保健所では週明けまで動けないとのこと。母猫と離れた子猫のレスキューはスピード勝負!車で1時間かかる岐阜市のネコリパブリックさんより、郡上市内で早急に対応できる方がいますか?と応援要請であったので、すぐに現場に駆けつけました。
たまたま母猫も近くにいたので子猫と一緒に保護。金ー土と様子を見ましたが、子猫の体重増加が少なかったので、日曜日の朝イチで万全なケアをしていただけるネコリパブリックさんにお引き渡ししてきました。
2件目 TNR活動(八幡町)
郡上市八幡町のとあるお宅。
古い町家なので、家中隙間だらけ。どこからともなくノラ猫が入ってきては子供を産んでいくというお家。
子猫が生まれては里親を探し、生まれた子をみんな里子に出したかと思うと次の子猫が生まれ。。。
というサイクルをここ数年繰り返しておりましたが、もう限界なので避妊手術をしたいとのご相談。
どうぶつ基金のさくらねこ不妊手術手続きと、不妊去勢手術専門 にじのはしスペイクリニックさんへの移送のお手伝いをいたしました。
まずは3匹。無事手術が終わり、耳をサクラの花びらのようにカット。
さくらねこと呼ばれ、不妊去勢済みの猫であるしるしです。
1代限りの命を、地域で大切に見守っていきます。
まずは3匹終了。。。
と一安心した矢先に、庭を見上げると、未手術の猫があと2匹。。。(苦笑)
どうぶつ基金の補助を受けられるとはいえ、それでも1匹3000円の手術費がかかりますし、捕獲から手術日までの保護、病院への移送、手術後のリリース。
とてつもない時間と手間がかかります。
今回は、手術費と移動の交通費は依頼主さんにご負担していただき、補助の手続きや手術の予約手配をねこのま管理人が行いました。
依頼主さんにしてみれば、勝手に家に住みついて勝手に子供を産んでいくのに、手術代まで自分が負担するなんて。。。
という気持ちもあるとは思うのですが、
これ以上ねこが増えて近隣に迷惑がかからないように、
人とねこが心地よく暮らせる地域のために
と、快く手術費を負担してくださったので実現したTNRでした。
ねこのまが目指すこと
子猫シーズン到来で、どこの保護団体もてんやわんやしているようです。
ねこのまでは、まだまだ私一人の力は微力ではありますが、生き物を大切にしたいと思う地域の方や動物保護団体のサポートの輪が、ねこのまを通じて少しずつ広がっていくきっかけになればと思っています。
郡上八幡近くにお住まいの方で、私もお手伝いできるよ、何かの時には力になるよ
という方、大大大募集です。
直接お手伝いはできなくても、避妊去勢の必要性を1人でも多くの方に伝えてくださるのも猫助けの一つです。
TNRの必要性
かわいいかわいい子猫たちも、避妊去勢せずにこのまますくすく育っていくと、半年後には繁殖できるほどに成長します。
その猫たちがまたさらに半年後には繁殖できるほどに成長するんです。
世の中、猫好きの優しい人ばかりではありません。
猫をいじめる人もいるかもしれません。
車に轢かれてしまう子もいるかもしれません。
郡上の夏は暑く、冬は寒く、野良猫にとっては過酷な環境です。
野良猫でも飼い猫の中外飼いでも、
避妊去勢を徹底して、その子の一代限りの命を大切に見守ってあげていただきたいです。