十二国記初見なので魔性の子から読んだ感想

普段文章を全く書かないので読みにくい文かも知れないけど、自分の記録のためと、誰かの娯楽になればと思い初見感想を残します。

きっかけ

Twitterのトレンドかなにかでファンタビ3が十二国記に似ていると知って、ファンタビ3を見てもいないのに何故か気になりそのまま色んな人のツイートを流し見してた。
十二国記ってなんかアニメであったっけ?くらいの知識でツイートを見てると、なんかよくわからんが私の知らない十二国記という世界にみんなクソデカ感情を抱えてる…… 一体どんな世界なんだ?私も知りたい!
というのが興味を持ったきっかけです。


十二国記どこから読むか問題

まず十二国記で検索してみるとこの問題についてのブログやまとめ記事やらが出てきたので色々読んでわかったこと。
・所謂エピソード0のようなものでシリーズのなかでも毛色が違う。
・ホラー要素もあるので苦手な人は苦手
ホラーかぁ…自分はどうだろう?と迷っている時に、「試しに一巻というスタンスなら飛ばす。全巻読むつもりなら魔性の子から」という意見を見て決めました。
十二国記の世界を隅まで知りたいし、魔性の子から入ったことでしか味わえない感情があるならそうしたいと思ったので。ホラー要素については、一番好きな漫画が百鬼夜行抄やしいけるやろ!の気持ち。笑

十二国記の前提知識

・麒麟が出てくる
・女の子が主人公っぽくてどっかに飛ばされる?
・魔性の子はホラーチック
・ねずみが出てくるまで頑張れ(良い奴ってこと?)
・著者夫婦はモルカーが好き


魔性の子 読み終わった感想

序盤はひたすら高里に何が起こってるのか、何でこういうことが起こるのか。神隠しにあっている間に何かあり人ではない存在を惹きつけるようになってしまった、魔性の子とはそういう存在から見た高里のこと?と謎の現象に意識がいってたけど中盤からは広瀬が気になって仕方なかった。

広瀬

私も成人するまでは特に、集団に馴染めない子だった自覚があるので気持ちは少しわかる。
でも後藤先生の言葉の通り、現実逃避のような疎外感のようなものを感じてどこかに逃げたい、違う存在になりたいと思っても現実と向き合い折り合いをつけて生きなきゃいけない。
広瀬は子供の頃の臨死体験もあって一層本人の言う故国喪失感を感じてたんだろうな。
高里に対して同族意識を持っていたけどそれが段々と自分と同じであって欲しいという願望と嫉妬が混ざっていくようで、もしこの先自分と高里は違うと感じたら広瀬はどうなってしまうのか と、読み進めるのが不安だった。
高里の冷静さや達観した様子と広瀬の自分の中の人間のエゴに悩む様子が、違う存在だと知らしめてるようで苦しかった。
最後に言った「俺は?」「俺を置いていくのか」「どうしてお前だけなんだ」という言葉に、そうだよね~、そう思うよね……ってなってちょっと泣いた。
失望とか喪失感は半端ないだろうけど、広瀬の中で少しは飲み込めた描写もあったからちょっと安心した。これからどう生きていくのかな。人は人であること自体がこんなに卑しいって言ってたけど、その人間のエゴにもちょっとずつ向き合って生きて行けたらいいね。でもそれがムズイんよな。
後藤先生、広瀬を頼む~泣
……延王が来た時の水害で死んでないよね?

高里

ただただ彼が不憫で可哀想で読んでる最中は本当に腹が立ってたけど、改めて考えると周囲の反応も少しはわかる。どんどん死にすぎて明らかな関連者がいたらそうなるよな…
学校で広瀬がボコボコにされて高里を追い詰めて落とされた時も、集団ヒステリーってこういうものなのかもしれない。
そりゃあマスコミも明らかな悪者を取り沙汰するし坂田のような狂信者もでてくるだろう。
書いていて思ったけど魔性の子って広瀬から見た高里だけじゃなくて、周囲の悪意を引き起こしてしまうという周りから見た高里でもあるのかな。

祟りというか護っている者達の大儀のせいでとんでもないことになり過ぎて、たとえ高校を辞めたとして高里が生きていける所はあるのか?もうどこ行っても何しても無理やん;;
と思っていたので帰るべき所に帰れてよかった…

❝き❞は麒麟の麒
❝たいおうのき❞は泰王の麒
とわかった時にちょっとすっきりした。ひらがなだと本当にわけわからんかった。たいきってなんだ?大気?獣のようなもの?わけわからんし何で探してるんだ?って 笑

読んでる最中と読み終わった直後は広瀬に感情を持っていかれてたけど、時間が経つと疑問だらけ
高里が誤って広瀬の世界に人間として生まれてきたとしても、神隠しにあった時に元の世界に帰ったってことだよね?なんでまた戻ってきてしまったんだろう?角?が無いことに関係とかあるのか。
よく考えたらなんで泰王じゃなくて延王が迎えにくる?護衛をよこした廉麟が仕えてる廉王でもなく?
延王がくるから水が~とか言ってたので王にはそれぞれ特性みたいなものがあるのか?それとも王がみんな水や海に関係するのか。

まとめ

わかってはいたけど魔性の子だけでは世界観も何が起きてるかもほぼわからなかったです。高里と広瀬がお互いに理解者だと思えてた時間が一時でもあってそれが高里がこの世界に感じた少しの未練だったらいいなと思いました。
ちなみにホラー要素は私はあまり感じず全然大丈夫でした。
月の影 影の海はもう買ってあるので読むぞ~!




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