2019.11.08 吉例顔見世大歌舞伎 昼の部　研辰の討たれ

研辰は勘三郎主演の野田版はDVD観てたんで話は知ってるけど、ちゃんとしたやつw は初めてでした。おべんちゃらだけで世の中を泳いできたスネ夫のような男、辰二だけど、幸四郎のイメージどうかと思ったらこれがまあ大当たりで、よくもこんなにセコくて狡賢くて抜け目ない男を演じるよなぁと見入った、つうか、途中何度も大声で笑わされるシーンがあって楽しめた。歌舞伎見ながら大笑い、なんてそうそうはないことだしね。

野田版でかなりデフォルメされてたところ、原作はこんなだったのね、と思うと、もちろん原作も面白いんだけど、その面白さのツボを押さえて見せることにさらに徹した野田版を改めて見たくなった。うん、これは両方いいw

辰二を敵として追い続ける家老の息子2人は実の兄弟である彦三郎と亀蔵。野田版では当時の染五郎＝現幸四郎と勘太郎＝現勘九郎が若さたっぷりに演じてたから、ちょっと年齢行き過ぎ？と思ったけど、この兄弟の美声はほんとに惚れ惚れする。これもおすすめ！

2021年1月の追記：野田版　についてはDVDが出てますのでぜひ見てみてください。笑いが止まらんw 勘三郎もいいんだけど、家老役の三津五郎がさらにいいのょ！