Christian Sands


2017年リーダー作 Reach

2018年リーダー作 Facing Dragon

2020年最新作 Be Water

私はジャズが好きだ。
その魅力は美しいテーマとソリストの個性光るアドリブ、ストレートに聞かせないコード進行。これには麻薬の中毒性がある。
だけど、好きなのはモードジャズまで。
フュージョンが台頭してくると、だんだんそれまであった形が大きく崩れて、テーマもアドリブもへったくれもない、ただの音列即興に成り下がった。いまもまだ、そういうので飯を食ってるミュージシャンいるけど、そういう人にはシンパシーがない。

愛するピアノでもそれは同じ。
私が理想とするのは、聴かせ方と技巧の絶妙なバランス。これは何もジャズに限ったことではないけど、少ない音数でも聴かせられる、だけど、超絶的なフレーズもさりげなく聴かせられる、そういうプレイヤーが好きだし自分もそうなりたいと思ってるけど、現代の主流は、指が動けばどーでもいい、としか思ってないだろうプレイヤーも多数いる、残念なことに。
いま、日本で一番売れてるだろう女流もその部類。

そういったなかで、現代ジャズピアニストではMichel Camiloが圧倒的に好き。
なんだが、コロナの自粛期間中に、彼に匹敵する、そしてまだまだ可能性を感じさせるピアニストを見つけた。

前置きが長くなったけど、それが、Christian Sands まだ30歳。
私が理想とするところの、聴かせ方と腕とのバランス、そして、若さ迸る勢い。
知ったのは多分ターゲティング広告かなんかで、ほんの軽い気持ちだったけど、すぐにハマって最新作含む3枚即買い。
いまや私の愛聴盤の上位に並んでる。
これは理屈抜きに聞いてほしい。
必ず好きになっていただけると確信している。

あと、余談だが彼のバンドはベーシストが日本の方。
これも同じ日本人としてはポイント高かったりする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?