I Will Say Goodbye / Bill Evans Trio

ネット黎明期に、あちこち登録したメールマガジン。
いつしか、メルマガよりも、SNSとかブログとか、そういう方面での情報が多数入ってくるようになり、一方メルマガを装ったスパムも多数現れて、ウザくなり、かといっていちいち登録解除するのも面倒で放置しているものが多いけれど、タワーレコードのWeekend Jazzのメルマガだけはここのところ結構面白くて。
今回のこのアルバムもそこで取り上げられていたもの。
このアルバムは知らなかったなぁ。それなりにBill Evansの有名どころは聞いていたつもりだったんだけど…。

なんと言ってもこのアルバムはミシェル・ルグラン作曲のタイトルチューンの美しさに尽きる。もう、これだけでも聞く価値がある、映画のエンドシーンを見るかのような美しさにうっとりせずにはいられない心地よさ。
それは、おそらくBill自身も感じていたのではなかろうか。
LPで発売されたこと、A面、B面とも1曲目がタイトルチューンでそれぞれバージョン違いだったという程だから…他にもDolphin Danceのご機嫌なピアノも良いし、Seascapeのような美しいバラードあり。どの曲も心地よく聴けるんだけど、JAZZのアルバムにしては珍しく…いや、私が選んでくる音楽としては例外的に(?)、夜明けとか、朝に心地よいジャズだな、手のが総評。
朝、通勤電車の車内で聞いててもとても心地いいもん。
そこで、Milesとか聞いてたらそれこそ、昇った太陽もすぐに引っ込んでいくくらいだけど、ここは「ようよう白くなりゆく山ぎわ」の世界と言ってもいいくらいに爽やかな感じ。これが、よい。

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