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RESONANCE / チックコリア&小曽根真

いいわ…これ。うっとりする。

もともと小曽根さんがバークリーの学生だった頃に最初に出会い、その後、所謂師弟兼同志として親交を深め、いつか絶対にジョイントライブを…という企画を20年温めた結果ようやく実現した「ほぼ即興のデュオツアー」の傑作音源の抜粋。
チックはこのあと上原ひろみとも同じようなツアーをやってて、今年、本来ならコロナにめげずトリオでの即興ツアーの予定があったとのことだが、まさかのチック急逝により実現せず。
追悼の意味も込めた緊急リリースとのこと。

チック、小曽根さんそれぞれのオリジナルのほぼ即興デュオ、バルトークへのアプローチ、そしてほんとの即興2編3トラックと、もうどれをとっても唸らせられる素晴らしさで、途中で中断ができないんだけど、その中でやはり、「本当に即興」の3トラックが絶品すぎる。おそらく2度同じ曲にはならないものなので、その時現場にいらした方々が今更ながら物凄く羨ましい。

そして、即興ではない曲としては、ラストの2台のピアノのための幻想曲が、もう涙ちょちょぎれる。
いやこれも、テーマ以外は基本即興なんだろうけど、もうどこを取っても素晴らしすぎる。

つまり、このアルバムは私の駄文によるレビューなんか不要で、とにかく聴け!そしてその世界に惚れ込んで、泣け!
そういうアルバムです。

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