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2019.2.20 二月大歌舞伎 昼の部 暗闇の丑松


一言でいえば一本気過ぎる男と女の誤解が招いた恋愛悲劇。現代の、フラットな感覚でいえば、もうちっと話を聞いてやれよ、と思うところもあるんだが、そりゃあ訳あって離れ離れになった恋女房と、まさかの再会を果たした時に、女が飯盛女に身を落としていた、となったら動揺するわな。男が一本気過ぎて女を追いつめ、結果取り返しのつかない悲劇を生む、これは現代の恋愛にも通じる教訓かな…なんてのは、観劇終わってから言える話だけど。

菊五郎と時蔵は、この役をやるには歳行き過ぎwだけど、長年の呼吸ぴったりなさまはそれを感じさせない見応えあり。あと、ラストシーンでの太鼓の演出、これがいいね。今のドラマや映画でも、変な劇伴流すよりはこのくらいの方が真に迫るものがあり印象が強く残った。

…なのに、幕見も空席が結構あるの…おもろーだから、ぜひ見て欲しい!左團次、東蔵の悪党ぶりは菊五郎じゃなくても刺し殺したくなるわw

2021年1月の追記:これはね、本当にラストシーンの迫力に尽きる。余計な音楽を排除した太鼓だけの劇伴、菊五郎の鬼気迫る演技、思わず息を呑んだ

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