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Side-Eye NYC (V1.IV) / Pat Metheny

春先のRoad To The Sun に続く今年2作目のリリース。
異例のハイペース。
前作は「コンポーザーに徹し、ギター組曲2作の演奏委嘱した」ものだったが、今回は自らもプレイヤーとして参加。とはいえ、新たなプロジェクト=Side-Eye Project=の一環として、「メセニーが注目する若手のアーティストを変わるがわるバンドに起用して、過去の作品を新解釈で継承しつつ、プロジェクト用の新作も披露し、このテーマで2年かけて100公演のライブツアーも行う」という壮大なもの。
今回は、そのプロジェクトの第1弾として、スタジオライブ形式でのレコーディング作品。

Road To The Sun のクラシックギター組曲も良かったんだけど、やっぱり、メセニーといえば、このように「アーシーでドライなフュージョン」が1番お似合い。オープニングの「It starts when we dissapear」の壮大なスケールから始まり、懐かしの曲から、新曲まで一気に心地よく聞けた。
ドラムスとキーボードに新進気鋭の若手を採用、とのことだが、この部分は今後もパターンがいくつかあるようで、このプロジェクトは新人発掘も兼ねているんのかな、というのは私の勝手な想像。
そして、そういう方向に舵を取らせたのは、長年の盟友である、ラリル・メイズが鬼籍に入ったことも影響しているのではないかと思う。
既に世界的な名声を得て、多くの作品がスタンダードチューンとなりつつあるけれど、自分のお気に入りの曲を、ずっと引き継いでいけたらいい、という願いも込めた新たな取り組み(と思う)、この先の行方にも注目。

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