バッハ 平均律クラーヴィア第1集 / Wilhelm Kempff

渋谷麻雀修行を終えて、その日、ポイントプラスで終われたら、自分へのご褒美を兼ねてタワレコ渋谷店の7Fに直行し、そこでクラシックかジャズの何かいい音がないか探して1〜2枚買うのが習慣になっているのだが、これはその時に選んだものの一つ。
とはいえ、これを選んでしまうあたり、ちょと自分の精神状態が不安定なのがバレそうだがw

これは、ちょうどフロアで「ゲキおすすめ!」としてかかっていたものがちょうどその時の自分の琴線に触れてのものだったのだが、いざ聴いてみるとああ、やはり、心地よく慰められる、そしてそれは、この練習曲集の規則正しく流れる清らかな流れるようなメロディーのおかげって言うだけではなくて、それを演奏する奏者の力量にもよるものが多いと思った。

ケンプのことは名前は知っていた。著名なピアニストだけど、自分の所蔵品の中には縁がなかった。このアルバムはすでに80歳を超えてのレコーディングというのがびっくりなんだけど、この年齢を持ってしても、この曲のことをよく理解し、解釈した上で、流暢に円熟味を感じさせる、それだけではない、確かなテクニックも十二分に披露しているところがすごいし、ここに強い癒しを感じて自然に聴き入ってしまう、聴かせてしまう説得力が驚嘆だった。

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