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2023.05.26 團菊祭五月大歌舞伎昼の部

壽曽我対面、若き日の信長、とまあ演目があるけど、今回の昼の部の目玉はなんといっても、眞秀たんの初舞台でしょう。本名でお披露目から5年が経ち、満を持しての初代尾上眞秀の初舞台。

さすがでしたね。寺嶋しのぶのステージママゴンぶりは気に食わないけれど、菊五郎、團十郎を向こうに回して度胸満点、かつ、踊りも所作も見せ場たっぷりの大物ぶりを披露してくれた。菊之助の息子で、ほぼ年が同じ丑之助とは雲泥の差。将来性で言えば真っ直ぐ育てば断然こちらでしょう。菊五郎もおそらくこちらに名跡を継がせたいのが本音では。まあ、その後は、寺嶋しのぶがさらにゴリ押ししそうだけど。そして菊之助が癇癪おこしてるとかいないとか。どうなることやら。
そういう大人の思惑とは関係なく、すくすくと、のびのびといい役者になってほしい。

壽曽我対面。
巳之助丈は以前もやったことのある小林朝比奈だけど、今回の方が断然いい。そして、松也の五郎もなかなかでしたね。2人とも、浅草歌舞伎でこの演目をこの配役でやってたし、巳之助丈は昨秋の三津五郎追善公演で、五郎をやったりして大いによかったし。何度も見てる演目で、正直見る前はもういいや、ってのもあったんだけど、やっぱり見れば楽しめました。

若き日の信長…まあ、團十郎は見栄えはする。でも、それだけ、かな。
7月にぼたんがまた歌舞伎座に立つようだけど、それのほうがみたい。

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