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バッハ 無伴奏バイオリンソナタ&パルティータ / 諏訪内晶子

実は、諏訪内さんのレコーディングはベスト盤を除いてほぼ全部持っていたりする。史上最年少でチャイコフスキーコンクール優勝、18歳でデビュー、と華々しいキャリアのスタートを切りながら、実は録音作品はそんなに多くなく、今回も4年ぶり?の新作。そして、ここでついに満を持して、バイオリンの名曲中の名曲にして、難曲中の難曲のこれを取り上げてきた。
そして、これが、新しい楽器になってからの最初の録音、ということでも話題になっていたのだが…
素晴らしすぎて言葉が出ない。
楽器が変わったことで音自体が中低音域の伸びやかな、まろやかな部分が目立つようになって自分的にはものすごく好きだし、この曲にとてもあっていると思う。そして、何はともあれやはり、シャコンヌ。
あまりにも有名すぎ、かつこの無伴奏バイオリンの中で、屈指の名曲で、数多のバイオリニストの名演で知られているけれど、諏訪内さんのシャコンヌは芳醇な赤ワインをじっくりいただくかのようなゆったりと美しく聴こえてこれだけでも何度でもリピートしたくなる素晴らしさだった。
この時期だけど、日本ツアーも進行中とのことで、聴きに行ける人が羨ましき。

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