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2022.12.20 團十郎襲名披露十二月大歌舞伎 夜の部

本来であれば2020年に行うはずだった興行がコロナで延期。かつ、その間、團十郎と松竹の間で喧嘩が続き、かつ、團十郎夫人の親族がアタマ逝かれちゃった暴露発言を行うなどゴタゴタしていたが、蓋を開けてみれば流石に襲名興行らしい豪華絢爛なものになった。
夜の部の演目の華はなんといっても助六由縁江戸桜。
成田屋の十八番演目。
実は4年ほど前仁左衛門助六を見ているんだが、さあこれを團十郎がやるとどうなるか…と見てみたが。
やっぱり、團十郎のための演目とはこれよね、と納得。
当代團十郎は素行は悪いし、頭も悪いし、だけどやっぱり華がある。
こういう、不良性のあるイケメンの役をやらせたら、やはり今はこの人が一番だな、と改めて感じた。
助六の相手役なる揚巻。七之助の揚巻は4年前より今回のほうが断然いいし、色気も増している。15日まで揚巻を演ってたのは玉三郎で、そりゃああの玉三郎との比較をするのは難儀だが、この役をやるにふさわしいすばらしい素質は七之助も十分あるし見応えたっぷりだった。
また、脇を固める役者もちょい役含めても豪華すぎ。
我が巳之助丈も担ぎ屋で出演。華を添えており、ちゃんと見せ場もあってよかった。

あと、助六前の演目、團十郎娘で、團十郎の長女ぼたんがメイン張ってたが、この子がまた良い。可憐なだけではなく、踊りも上手でしっかり演じていて、将来芸事の道に進むのであればとても楽しみになってきた。

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