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2019.08.13 八月納涼歌舞伎夜の部 新版 雪之丞変化


長谷川一夫やひばりが映画でやった娯楽ものの歌舞伎化、と言ってたけど私は全くの初見。一言でいえば、悪徳政治屋andその取り巻きに嵌められて殺された両親の仇を討つべく、旅一座の役者となった主人公が成り上がりついに江戸での舞台初日の桟敷席にいたのは仇一門、さてどうなる?…てな感じなんだが、ここは歌舞伎。しかも主演たる玉三郎自らの演出。ともなれば究極なまでの美の追求がなされ、かつ、哲学的要素がストーリーに盛り込まれ大変難解…一緒にいた父母には辛かったらしいw

が、映像と究極に絞り込んだ舞台装置も含めた美の世界に引き込まれたのと、劇中劇で演じられた伽羅先代萩・政岡、京鹿子娘道成寺・花子、鷺娘、滝夜叉姫など、玉三郎丈名シーンの、これでもかの大盤振る舞いに、むしろそちらの方が面白かったし、感動いたしました、です。

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