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BADモード / 宇多田ヒカル

配信がCD発売より1ヶ月先行しているというのを知らなくて、配信で手に入れたあとタワレコのメルマガにて「2月23日リリース」と書かれてるのをみて、間違いじゃんよ、と思い込んでいたのは内緒話。

さて本題ではあるが…。
個人的な好みで言えばこれは、駄作。この人の良さや持ち味はこういうところではないと思っている。デビューがあまりに鮮烈すぎて、やはりその残像が今でも残っているからだろうか。かれこれ20年以上経過し、その間色々あって成熟していった結果なのか。いや、色々あったのは事実だけど、明らかに藤圭子の末期が彼女自身にも大きな影響を及ぼしているんだろうと、思う。前作で、私は、急にやたらと暗く内省的になった、とレビューしたと思うのだが、その傾向にさらに拍車がかかったように思う。タイトル通り、今の彼女はほぼこういう状態なのだろう。その状況をあえて宣言するかのようなこのリリースは、契約の問題だかなんだか知らんけれど、無理はなさらない方が良いのでは、と思う。
11分もの長きにわたるマルセイユあたりでなんかは、途中で飽きて飛ばしてしまった。Beautiful World以外耳に残る曲もなく、その残った1曲も物悲しさしかない。

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