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Apres Faure / Brad Mehldau

先般取り上げたのと同じ企画で今回のはフォーレ。
…と言いつつ、正直フォーレはレクイエムと亡き王女のためのパヴァーヌが強烈過ぎてあとがあまり詳しくない。果たしてどうだか…

で、思うこと。
やはり、ジャズの人の中でもクラシックの素養や、スタートがクラシックだった人だと、それぞれのエッセンスがブレンドされてクラシック一辺倒の人よりも味わいが出る。
その意味で、フォーレの原曲の録音はさすがだった。何度聞いてもうっとりする。

だが、バッハと違うのはフォーレの時期のクラシックはすでに現代に近く、印象派が台頭してた時だから、バッハのような無機質、かつ規則的な音列をハーモナイズして聴かせる音楽じゃなくて、一本のメロディに込められた作者の想いが強く出ている。
そうなると、それをモチーフにしたインプロビゼーションというのはものすごく難しくなる。
悪くはないんだけど、フォーレ風なオリジナルだけど、ジャズとも言えない、みたいな感じ。作品としては優れてるが、コンセプトとしてはバッハの方がやりやすいし聴く側も入り込みやすいと思った。

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