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私的レビュー①小田晃生「ほうれんそう」

普段からアホほど音楽を聴き漁っていますが、ここのひとつのコンテンツとして、このアルバムよく聴いた!こう捉えた!のレビューを書き連ねて行けたらイイなと思います。
リアル繋がりの多い他SNSとリンクさせておらず、今のところ通りすがりの方くらいしか読まないはずなので、好きも嫌いもじゃんじゃん書き散らしますぜ!

第一回目はこれ。

「簡単じゃないね ほうこく れんらく そうだん」
伝える難しさ。伝わる愛おしさ。
『自分』が囲ったひとつの世界と、その向こう側に思いを馳せる、色とりどりの10篇の歌。
  (本作品の紹介文より)

まずアートワーク最高か。

実は、先だってご本人にはもっとながーーーい、愛あふれる感想を送りつけたのですが、公開してみたらいいんでは?というご提案をいただいたのでした。(あ!直接感想を送ると、本人からお返事曲解説が来ますよ!ありえないシステム!アルバム聴いたら是非感想送ってみてね。)

私信は晒したくない…でもアルバムは色んな人に聞いてもらって、どう思ったか知りたい。面白さは書き留めたい、うーん。

結局、もっと短い感想バージョンを一から書くことにしました笑 
頓珍漢なようで意外と的を得てると思うんだけど、真偽はどうでしょね。ご本人が曲解説含むパンフレットを作成中らしい、答え合わせはそちらで!!

全体として、晃生くんのどの作品もそうなんだけど、重いテーマと楽しいテーマを行き来して、感情の振れ幅がすごい。このアルバムは99%のやさしさに1%の毒が盛られてるので、スリルを楽しむ余裕がある時の視聴をおすすめします。笑 
ほんとは全曲書けるけど、あえて特筆すべき楽曲をいくつか。

○ミーミーミー 
こうありたい自分、今の自分を自分で選び取っていく「わたし」のこと。「色んな人にとっての私」を描いた谷川さんと長さんの絵本「わたし」のアンサーソング(かもね)
○ぽつねん 
優しい優しいメロディにすごいネガティブつまってる。まるで正露丸糖衣A錠。優しいメロディと抜群の歌唱力で中和されてるけど、ただ哀しみと、フーンだどうせ…みたいな感情だけがどっと押し寄せてくるのみ、歌詞はほぼ共感できず。え、みんな分かる?私の読解力??
○スケーターズワルツ
ライブテイクのような勢い、でも演奏は超緻密。歌詞のかわいさ、曲にあったいきいきとした歌唱、音選び、演奏の仕事の細かさ、オール完璧に好き。
○ストレンジ通りからの帰還
15歳くらいの晃生くんが、色々できる今の大人の頭と体を使って、面白がって曲作ったらこうなりました的なやつ。クレイジーな実験多数。ドラムも叩くギタリストならではの曲の作りだと思う。でもCOINNの小田ドラムとはまた違うんだな。
○ほうれんそう 
チルなリズムに乗せた強力なストレートパンチ。
“とかく男性はカッコつけたい、スマートなものを世に出したい傾向にあるけれど、受け取る側は3割くらいしか受け取れないからエモーション丸出しでいけ”という東京藝大の先生(美術分野だけど)の言葉を思い出した。この曲はエモーション200%くらい?そこまで出せると逆に胸のすくようなカッコよさだと思う。
○当たり前 
自他境界線テーマ、他者に対する晃生くんの愛の歌、またはレミソシレの快感(なんのこっちゃ)。100%同意、でも徹底したらすごく「正しい」よね。信頼できる人とはたまに怠けて喧嘩してごめんねして軌道修正ってのも、人間くさくて私は好きよ。

第1回目はこんな感じでおしまい。価値観がダダ漏れた気がする…


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