私的レビュー③栗コーダーカルテット「ON AIR NHK RECORDINGS」
死ぬほど聞いた。名盤すぎる。
栗コーダーカルテットが5年ほど前から年末にNHK-FMで放送している「栗屋敷」。もうわが家ではこの番組を聴きながら大掃除をするのがここ数年の恒例となっています。
番組の目玉は、各界?の著名人が栗コーダーカルテットに演奏をリクエスト、さまざまなジャンルの曲がメンバーの手練れな編曲でたちまち栗コーダー色に変わり演奏されるというもの。
この数年分を、一挙に収録したのがこのアルバム。さすがNHK CD、権利関係のハードルもなんのその。
私のお気に入りはなんといってもツェッペリンですよ。
あ…ストリーミングで栗コーダーがない…紹介できないではないか。
ここ!!この部分!!聴いて!!
という部分があるのに。
ジャケットだけ、これです。↑
このような、ハードでカッコいい曲は、栗コーダーアレンジではテンポゆっくりめなスイングになるのが通例。
代表的なやつだと、ディープパープルですね。
早弾きしないのはもはや味。
Black Dogもスイングリズム、かわいいボンゴとか入っているのだけど、ハードな曲の雰囲気を残しているのはスチールギターに桜井芳樹さんが入っているから。栗コーダーのほんわかにプラス、キレッキレなブルースぽい仕上がりになっています。
原曲あんなに音が重なっているけど、基本3〜4人分の音しか重ねない栗コーダー、どの音をそぎ落とし、どの音を大きくフィーチャーしていくかのチョイスが、もうなんと言ったらいいか…ほとんど職人。
さらにメインパートは、あれは栗原さんの音じゃないかと思うんだけど(通勤中に書いてるのでブックレットの確認できず…でも聞き分けてる自信ある)、みんな中学で使ったアルトリコーダーを、あんなに自在に扱う人は居ないんじゃないかな?古楽器とは思えない。
ギターのフィードバック?は、ちゃんとリコーダーでも音をわざと裏返してピーーーー!!!ってなってる(あの、小学生が得意なヤツ)。
古楽器分野で活躍されているリコーダー奏者は、個性が無い方が他のリコーダーと調和が取れるのだろうけど、栗コーダーのメンバーは、誰が吹いてるのか見なくてもわかる強烈な個性があります。多分長く聴いてるファンはみんな聞き分けられるんではないかな!
今日はこのあたりでおしまい。
聴いて欲しかったのにサブスクじゃなかった…
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