服2

3/30に開催された「鉄人シュタイナー」というお笑いライブに出演した際、私は衣装のズボンの尻を破ってしまいました。




恥ずかしいので小さくしてます


勢いよく履いてビリ!と破れたわけではなく、音もなくそっと裂けていたため、兄弟の体制に指摘されていなければそのまま舞台に上がっていたところでした。ありがとう体制。しかしそのまま上がっていれば、私にも“さんまのからくりTV”的お笑いを体現することができていたのかも、とも思いましたが…それでも言ってくれたのは愛、そして友情です。ありがとう。


そのズボンは、10年くらい前にZOZOTOWNで、セットアップでこの値段!?というお得価格だったため購入したものです。ところが届いた箱の中にはズボンしかなく、アレと思ってメールしたら「本来はズボンだけのつもりでした。でも間違えてセットアップと表記していたので上も送ります。でも今回だけだからな!」みたいな返信ののちジャケットも届き、結局ジャケットはほとんど着てないんですが、ズボンはコント衣装にとても役立っていました。もともと上等なものではないのに、お笑いがある日は必ずくらい履いていて、だんだん崩れてきてるなとは思っていたんですが…さようなら👋

で、新しいズボンが必要になったんですが、私はズボンを買うのが非常に苦手です。理由はだいたいのズボンにはなんも描いてないから。何も描いていないくすんだ色の布の筒を買うのに数千円を払うのは、自分の金銭感覚からして非常に不毛な行為です。特にメンズ商品は色も形もつまんねー。どうせこだわらないならユニクロでいいかと思って行ったんですが、無数のバリエーションが展開されるなかで、バスタオルを巻いていた方がマシだと思わない商品が一つもなく、生きる気力さえも奪われた心地で帰宅しました。

でも、ズボンは必要です。そうしている間にも、白衣にジャージで医者の役をやってしまっています。

4/10、高円寺ジュンジョーでのお笑いライブ「10 minutes conte」の入り時間を完全に無視して、会場周辺の古着屋さんを何軒か回りました。どのお店もユニクロよりはやる気が出る品揃えでしたが、いまひとつ決め手というか、「自分がそれを買う理由」がどうしても見つけられず、ウーンと唸りながら商店街をうろうろしていました。入り時間を無視してすみません。

商店街を少し外れたところ、名前は忘れましたが、薄暗く雑然とした路地に小さいお店がありました。外から窺うと、けっこう値の張りそうなスーツが並んでいます。小さい店なので店員との距離も近く、客は誰もいません。雑魚を排除する結界の要素が揃っており、普段の自分なら近づくこともできませんが、ズボンが手に入らず後には引けない状況。意地と気合いで飛び込みました。

ですが、そこの商品も、なんとなく良いものなんだろうねとは思うけど決定打がない地味な感じ。そもそも地味めな普通のズボンを買いに来ているのでいいんですが、どうしても「何で俺がこれを買うんだ?」という気持ちが拭えない…と思っていたところで「日本のヴィンテージ品なんです」と店員の方から声をかけられました。

「通常ヴィンテージ品というのは海外からの輸入品のため輸送費などが価格に上乗せされ高くなってしまう傾向があるんですがこれは昔の日本人が着ていたスーツなのでその点でも価格を抑えられますし単純に品質に比べて非常に安いです僕もスタッフとしてこの価格はやり過ぎなんじゃないかと思うくらい安いですよく見てください様々な色の糸が織り込まれていて芸が細かい特注のものなのでほら(スーツをめくって)昔これを着ていた人の名前が刺繍されているんですよ(奥原)名前もお金持ちそうな名前ですよね当時はおそらく数十万円はしたのではないでしょうかそれがこの価格(10000円強)なのでお得だと思いますもしよければご試着できますので」

昔の日本人が実際に着ていたスーツ、というところに私は興味を惹かれました。(年代は特に言われませんでしたが想像で)高度成長期からバブル崩壊あたりまでを特注の高級スーツで優雅に過ごし、存命であれば今ジジイ、でなければ千の風になった1人の男の人生が、その生地の織り目から匂い立つような気がしました。

そんな奴は生涯、自民党に投票し続けたに決まってます。

敗戦後から現在まで、日本が持て余し続けている民主主義。その主たる原因はジジイがバカだからです。もちろん気高い左翼紳士が持ち主であった可能性もありますが、高い特注スーツを着てるやつはどうせ自民党だろ、と思います。そう決まっている。

俄然やる気が出てきました。(昔は今よりはマシだったとはいえ)自民党に入れ続けたに違いないジジイの肉体をかたどった衣服を着てみたい。いくつか気に入ったものを選んで試着させてもらい、もっとも自分の体型に合ったものを思い切って購入しました。何でもいいから安く、3980円くらいで…と思っていましたが後悔はありません。入り時間を無視したおかげで非常に納得のいく買い物ができました。



見た感じはふつうです


確かに色んな糸が使われてる気がします


充実感のなかライブを終え、帰宅しました。紙袋からズボンを取り出し、かつてその持ち主だったジジイの気配に触れて楽しんでいました。身につけるだけでひとつの国の興亡をたどることができるような、これほど政治を感じられる衣服にはそうそう出会えないだろう、そう思いながらInstagramのストーリーを見ていると…










え!?




なにこれ!?





驚くべきことに、そのタイミングで可児正(都トム)が自民党トレーナーを発見していたのです…すぐに可児君に連絡をとり、その場所を教えてもらいました。ありがとう。下北沢の古着屋とのこと。私は生活のなかで、特に関係妄想とは距離を取り続けたいと考えて生きてきましたが…このときばかりは「運命」を感じてしまいました。国産金満ジジイズボンを手に入れたのと同じ日に、自民党トレーナーに出会うなんて…明日必ず下北に行こう!と決意しつつ、私はXをスクロールしていました。















え!?




なにこれ!?



大阪から日本を食い潰す税金泥棒サークルこと維新の会が肝入りでぶち上げる万博キャラクター・ミャクミャクを大手スポーツメーカーであるミズノがスニーカーとして商品化…

これらはすべて、1日のうちに私の目に飛び込んできたアイテムです。こんなことがあるんでしょうか?自民・維新・衆愚の日本破壊トリオが、それぞれトレーナー・靴・ズボンとしてファッションアイテム化。上から下までぜんぶ害虫。腐敗国家を全身で着こなすチャンスが同時多発しているのです。












こんな熱いコラージュはなかなか見られるものではありません。もしこの奇跡が実現したら、あの細川たかし氏ともタメを張れるのでは!?



そんな期待に胸を膨らませて翌日下北沢に行きましたが、残念ながら自民党トレーナーはサイズが小さく、自分には合いませんでした…靴も3万するし、よく考えたらそんな大金を維新関連のグッズに払うことは、人道に対する罪に該当しますよね。ということなので諦めました。


でも、夢を見せてくれてありがとう!

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