8年前のこと

 3月11日は東日本大震災の日。
 この日、明日に控えたKEN(三軒茶屋)にて、言語学者の故西江雅之先生とのトークイベントの準備をしていた。
あれ?なんか揺れてる… が次第に本当に大きな揺れになり、玄関で腰を低くしてしゃがんだけれど、揺れによってバランスを失って尻もちついた。しゃがんでもなおバランスが崩れるくらい揺れたのだ。その後は停電の状態が続いた。

イベントは延期になったとの連絡を12日に粟津ケンさんよりいただき連絡が取れるまでにライフラインは普及したけれど、電車は本数が減り、通常通りとはいかない状態。
西江先生に連絡してみたところ、先生は、「会場に来る方がいるかもしれないから予定通り行きます」とのことだった。
私はとにかく恐怖で仕方なかったけれど、西江先生は平然とされていた。
あの日からもう8年も経ったのか。その8年の間に西江先生もいなくなってしまった。西江先生とのエピソードはまた改めて記そうと思う。

たくさんの尊い命が奪われたこの日のことを、決して忘れない。



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