間取りの考え方~間取り相談Part1-2
アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。
先週の間取りの考え方では、初めて間取り相談に関する記事を書かせていただきました。
今週はこちらの記事で書かせていただいた間取り変更案を元に作成した間取り図を解説していきます。
間取り図
元の間取り図を元に変更案をふまえて作成した間取りがこちらです。
大きく修正したのはLDKのレイアウトとそれに伴って水回りの動線。
それと2階廊下の活用方法を考えた結果、階段のかけ方を変更しました。
変更部分の解説
1階の間取り
前回の記事にも書きましたが、こちらの敷地には高低差があり道路から建物までのアプローチが必要になります。
そのアプローチから玄関までの動線をスムーズになるように玄関回りの間取りを変更しました。
シューズクロークと玄関位置の入れ替え
玄関入口の方向を変更
玄関入口の方向を変更する事で、玄関前のポーチが屋根付きで広くなり家への出入りがスムーズになりました。
シューズクロークと玄関位置を入れ替える事で来客動線がシューズクロークと交わる事なくLDKまでスムーズになりました。(ピンク)
LDKのレイアウト変更
キッチンを玄関側に配置し、リビングとダイニングがつながる様に計画しました。
LDKの出入り口を2か所にして玄関からキッチンへの動線も短く、買い物した物をスムーズにキッチンに収納出来るようにしました。
またキッチンへの出入り口をつくる事で、
キッチン⇔脱衣所⇔ウォークインクローゼット⇔洗面所⇔キッチン
と回遊できる動線にする事ができ、水回りの家事動線をスムーズにしました。
(ブルー)
洗面所のレイアウト
洗面所を玄関よりに設置する事で、帰宅動線やトイレとのつながりも作り使い勝手を良くしました。(グリーン)
また元の間取りですと幅750の洗面台でしたので、幅900の洗面台が設置できるようにしました。
懸念点としては、玄関から洗面所が丸見えなところ。
対策としてはロールスクリーンや後から建具を設置できるように垂れ壁を設置しておきます。
また、あえて見せるお洒落な洗面台を造作する事もおススメです。
2階の間取り
2階廊下の活用方法を考えた案は
廊下収納を増やす
スタディースペースをつくる
室内干しスペースをつくる
でした。
スタディースペースはLDKにつくったので、南向きバルコニーに面する廊下ですので室内干しスペースとして活用する事にしました。(オレンジ)
採光換気をよくするために廊下からバルコニーへの出入り口は一間サイズの掃き出し窓にする事にしました。
その為に階段のかけ方を変更しました。
それに伴い2階の個室も元の畳数をキープしつつ間取りを変更しました。
まとめ
元の間取りをベースに変更させていただきましたので、延べ床面積と間取りの意図をできるだけ変えないように変更させていただきました。
また出来るだけ元の間取りにあった空間をそのままに変更間取りを考えるので・・・
真っ新から考えるより難しいですね。
間取りを考えるいい勉強になりました。
引き続きもう一件間取り相談いただいているのでそちらもそのうちUPしようと思います。
是非間取りの考え方のマガジンをフォローして更新を待っててください!
では今週もありがとうございました。
来週もよろしくお願いいたします。
左巴建築設計事務所 さわ。