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間取りの考え方〜中庭を囲む家

アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。

今週の間取りの考え方はふと思った事から過去に書いたのを思い出した間取りです。

お家アウトドア

ふと先日『燻製』がしたくなりました。
スモークチーズや燻製卵。
野菜もお肉もなんでも燻製するとなんであんなに美味しいんでしょうね。

今の家に引っ越す前の家には裏庭がありました。
道路からは見えず家の裏にウッドデッキと庭があって、よくBBQをしていました。
今の家には庭がありません。

燻製を久しぶりにしたいなって思ったけど、家の中でする??
と思ったら旦那に反対されました。
食品だけならぬ家まで燻製されるからって汗

やるなら玄関の表でやってって。
いやいや。
玄関でたらすぐに道の我が家で玄関の表といったらそれはもう公道なんですよ。

大阪市内の公道で燻製してたら通る人通る人に注目を浴びるの間違いなしです。
しかし、たまに近所でみかける駐車場BBQ。
そうか本人たちが気にしなければ意外とお家アウトドア出来るもんなんだって感心したんですが・・・
私にはその勇気がない。

そんな事を思って我が家に小さくてもいいから中庭があればなと思ったわけです。
というわけで、『中庭を囲む家』の間取りについて書いてみようと思います。

中庭を囲む家

中庭を造るメリットは周辺からの視線を感じずに外に開けるところですね。
そんな今回の間取りは中庭を囲む家です。

中庭を囲む家の間取り図

玄関を入って正面にデッキを敷いた中庭が約3帖です。
その中庭を回遊するようにLDKと和室を配置しました。

中庭の上部を吹き抜けにして、玄関部分も平屋にしたので十分LDKに光を取り入れる事ができます。

ですが、道路からみる外観からは中庭は見えないのでどの部屋も視線を遮る必要がありません。

正面外観

視線の気にならない3帖の中庭。
たった3帖だけれどLDKから玄関ホール、和室と見渡せるので思いの外広く感じることができます。

LDK内観パース

玄関ホールからLDKを見た時に階段がアクセントになればと思い雷型のスケルトン階段にしました。

3帖あれば燻製はもちろん、家族でBBQぐらいはできますよね。
子供の安全な屋外遊び場にもなります。

では中庭のデメリットとは。
正直いうと建物の真ん中にある中庭は雨水の排水処理など考えるとリスクも高いです。
たくさんの雨が降ってもしっかり排水できるように排水設備を計画する必要があります。

たかが3帖ですが、やはり敷地にゆとりがないとできない間取りでもあります。
大阪市内の狭小地では難しいかな。
そうなると中庭ではなく、屋上やバルコニーを活用した屋外計画ですね。
得意の狭小住宅でお家アウトドアな間取りを考えてみたくなりました。

さいごに

お外だけれどプライベート空間の中庭って贅沢ですよね。
3帖でもいいから今すぐ欲しい空間です。
とりあえずお家燻製は諦めて燻製されたものを買ってくることにします。

そんな今週の間取りの考え方は「燻製」きっかけで思い出した間取りでした。
いかがでしたでしょうか?

そろそろ新しい間取りも考えなければと思っているので次週は何の間取りになるか楽しみにしておいてください。
間取り相談やこんな間取り考えてみてほしいという希望もあれば募集しています。
すべてすぐにお答えできないかもですが、ネタ提供ぐらいに考えてご意見ください。

では今週もありがとうございました。
また来週もよろしくお願い致します。

左巴建築設計事務所 さわ。

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