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間取りの考え方〜名建築から学ぶ間取り「ファンズワース邸」

アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。

最近改めて名建築について勉強し直していることもあり、名建築からの今の間取りについて学ぶ事があるなと感じています。
そこで、新シリーズとして「名建築から学ぶ間取りの考え方」を書いていこうと思います。

初めてのこの企画に選んだのはミース・ファン・デル・ローエ設計のファンズワース邸です。

ファンズワース邸

ファンズワース邸(Farnsworth House)は、

アメリカの建築家ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエが設計した住宅で、モダニズム建築の代表的な作品です。この家はシカゴ郊外のイリノイ州に位置し、1951年に建てられました。ファンズワース邸はガラスと鉄を多用したシンプルでミニマリスティックなデザインで知られ、周囲の自然との調和を強調しています。

chatGPTに簡単に説明してもらった。

ファンズワース邸を説明すると特徴的なのは地面から浮いたガラス張りの外観ですが、今回私が注目したいのは間取りの方です。
週末住宅として造られたこの住宅は区切られていない1LDKです。

ファンズワース邸 参考平面図

間取りの中央にはコアと呼ばれる水回り部分がありその周りに部屋が配置されています。
コアを中心とした回遊動線で、入り口を入るとダイニング、コアの両サイドにキッチンとリビングそして奥に主寝室です。

4つの部屋を明確に区切る壁はありませんが中央にコアがあることで緩く区切られています。

週末住宅と言うことで別荘に近い使い方するので収納は少なめなのと、立地が自然の中に建つ住宅と言う事で全面ガラス貼りですが・・・

これを日本の家の間取りに考え直した時

まずこんなガラス貼りで暮らせる敷地は日本ではなかなかないと言うことで開ける部分を制限したいこと。
そして、もう少し暮らしやすさを考えて機能をプラスしたいですね。

主体として中央コアと回遊動線の組み合わせは残しつつ間取りを考えていきます。

日本の間取りに考え直すとコア部分は浴室と洗面、トイレなどの組み合わせに置き換えて間取りを考えることができます。

こちらの記事で書いた組み合わせを活用していきます。

それとファンズワース邸は鉄骨造ですが、木造で考えていきましょう。
そうなると中央に水回りのコアがある事で柱と耐力壁を配置できるので構造のバランスもよくなりますね。

ここまで書いてそもそもこれってファンズワース邸ではないのではと言われそうな気がしてきましたが、あくまでファンズワース邸の平面計画を参考に今の家づくりにあてはめて間取りを考えてみます。

来週間取りをまとめます

今週はここまでで来週は実際に間取りを考えていこうと思います。

少し余談です。
ファンズワース邸を調べて知ったのですが、建築後施主から苦情を訴えられているようですね。
週末住宅とはいえ暮らしにくかったようです。
あらま(汗

なのに名建築として今も残っています。
住宅ではなくパビリオン化してるみたいですけどね。

そうなると住宅なの??と思ってしまった事はちょっと置いておいて来週、間取りについて考えていこうと思います。

今週もありがとうございました。
来週もよろしくお願いいたします。

左巴建築設計事務所 さわ。

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