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継続は力なり

この言葉が苦手だった頃の私の話

飽きっぽくて、めんどくさがりで、何をやっても3日坊主の私が、この言葉を知ったのは、小学6年生になる時のこと。
小学4年か5年の時に始めた少年団を6年になって辞める時に、コーチの好きな言葉として送られたものだ。
そのコーチは厳しくも公平な人で、あまりうまくなかった私が辞めることは、その少年団にとってなんの意味もなかったけれど、そういった能力だけで子どもの価値を判断しない、私にとっては比較的信頼できる大人だった。
この言葉も、家庭の事情でやめざるを得なかった私にどんな形でも続けていけるといいねという励ましの意味でくれたものだった。
それでも、怠け者の私は、決まった時間に集まって練習することがなくなれば、続けることなんてなくて、そんな私の怠惰を責められているかのように勝手に感じてしまい、この言葉が苦手になった。

その時の私の「継続」は決めた期日に決めた量をやり切ることだと思っていた。なので、1回でもその期日を過ぎたり、その量をこなせなかったりすると、ああ、やっぱり出来ないんだと自分にがっかりして、やめてしまっていた。
やってできないわけではないのに、どうしてもやらなくてはいけないこと以外、とことんまでにサボってしまう。

そんな私だけど、作業療法士という仕事は続いている。職場を変えたり、立場を変えたりしながらも、この仕事はやめようと思ったことすらない。
誰にも言われてないし、決めてもいないのに、毎日毎日担当の子のことを考えてるし、そのために遊具を買ったり作ったり、勉強したり、しない日はない。
なんだ、私にもあるじゃん、続けられること。
やめない限りは続いているんだ。そう思ったら、決めたことを決めた通りにできない自分のことも受け入れられた。

今年決めたノートの継続も、決めた期日や決めた量は全く守られていない。
でも、まだ続いている。
もうやめよう、もう書かない、と自分が決めるまでは、継続しているのだ。
そう思うようになってから

継続は力なり

この言葉が自分を励ます言葉になった。

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