阪急電車・・・・
夕日を浴びた阪急電車の紺色の車体が高級に輝いた。
座席に座る小学生は進行方向の逆・・・・
おじいちゃんの肩に頭を乗せていた。
リックサックを両手で握りしめたまま・・・
疲れ切った体を・・・
祖父に預けていた。
『今日なーおじいちゃんと一緒に天王寺動物園へ行って来てん!!』
『キリンの首・・何であんなに長いんやろな?』
『象の鼻・・・・何であんなに長いんやろな?』
『一日って・・・何でこんなに短いんやろな?』
『でもな!!今日!!めっちゃ!!おもろかったねん!!』
そんな・・・声が・・・聞こえてきそうだ。
石橋阪大前~石橋阪大前!!
アナウンスに小学生が反応して慌てて立ち上がった。
キョロキョロと外の風景を確認して・・・
慌てて電車を飛び降りた。
彼は・・・祖父を置いたまま・・・・
電車を降りた。
他人やったんか??
祖父と孫と・・・違ったんか??
あかの他人・・・やったんか!!!!!!
目の前の・・老師よ・・・答えてくれ!!
何で同じようなリュックサックを持っている??
老師よ・・・寝んな!!
野風 ぐぐる
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