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BLEACH原画展PVDに行った話

PVD=プレビューデイ
久保帯人先生の公式ファンクラブ会員限定で抽選が行われ
通常会期の前日に原画展を観れるという日。

師走も佳境な12月17日。渋谷ヒカリエに行ってきました。
実際にみないと何も意味ないけど、一応ネタバレ注意で。
そして、noteを全く生かしていないただの個人の感想です。


やっと、やっと、初めての原画展なんだって思うと
小学生の遠足前日よりもドキドキして前日寝れなかった。

開幕一番、みんな大好き師匠のポエムでお出迎えで
ここに来る人間の欲しいものを全て理解られていることを
把握し期待がさらに膨らむし、マスク越しにもニコニコしちゃって
もう既に胸がいっぱいだった。

会場入って真っ先に視界に飛び込む暴力的な量の描き下ろし。
瞬時にここで来てよかったと満足感が一気に満たされる。
Rapportとタナトフォビアに脳みそ支配されつつ足を進めると
最高の会場レイアウトで思わず拍手しそうになった。
心の中では、空気を吸うだけでスタンディングオーベーション。
天井から吊るされていたモノクロ扉絵のタペストリー、最高すぎる。
超大天才。会場グッズで売って欲しかった。

原画なんて見ずとも、何が起きようとも最高であることが
確定事項なのにな…の気持ちで視線を導線に向ける

モノクロの原画があまりにも美し過ぎてびっくりした。
こんなに綺麗な生絵があってたまるか…。は?
線も余白も塵も空間も綺麗すぎる。流石だ!!!!
筆使いがめちゃくちゃ生きててすごくいい。
リアルに生唾飲んだ。ケント紙質感良……ッ!!!
本誌と単行本を読んでてエフェクトの文字全部筆かと思ってたけど、
マジックで勢いつけて書いてるとこもあった。
千本桜景義はトーンの上からホワイトで上からめっちゃ描いてた!
流石にあんな細かいの切り抜けないもんな、確かにな。
京楽さんの着物のトーンの細かい貼り合わせもまでみえた。
良いとこ多すぎて書き切れない。氷山の一角。
美しさに対する脅威的な力にに圧されると
すごいとしか喉から発することしかできなくなってしまう…。
ほんと、筆圧から霊圧感じるすごい。

個人的にBLEACHはざっくりとしたくくりでは12番隊が好きで…。
マユリ様はもちろん、阿近さんとか超好き。
それで、特に好きなキャラクターは浦原喜助なので
666話の「空っぽ、傀儡、伽藍堂」の扉が大好きな訳よ……。
この扉とか印刷でも大概かっこよかったけど、
原画だとずるずるとした生っぽさがすごくよかった…。
ここの文字、白文字じゃなくて別途書いて反転して乗せてた。
そして観音開紅姫改メ…良………

進んだ先の、会場のデイスプレイで天井付近に斬月が刺さってるところが
ライティングで来場者に注視させるようにスポットライトが
ポイント的に刺してたんだけど、どうしてもライトのみだと
人がその前を通ると綺麗なラインが切れて見え方が変わってしまうし、
光を限りなく絞っても輪郭がボケてしまう…
それに対して、壁や床に光のラインを印刷する
魅せ方でエッジーな印象を保っていて
こんなところまでかっこよさ醸すのかよ…ため息が出ました。

あと、展示の構成的にベストバウトは絶対あると思ってて
案の定あった!期待通りで嬉しい!
だけど、死んでった人たちの散り際をまとめていてくれてた空間があって
そこにでかい墓の一枚絵があって地獄蝶(立体物)が飛んでんだ…。
その空間入ってど真ん中に立つ。
一本道みたいなんだけど、これから来場者が墓参りをするかのような感覚で
原画の近くに小さいアクリルパネルが連なっていてそれがまた
それぞれの墓石を彷彿してレイアウト考えた人間マジで天才だった。
これはほんとにノーベール賞。
ここも詩の選定のセンスがキマりきってて、
すっと尸魂界の空気感が入り込んだようだった。


デザイナーになったおかげで、印刷で死ぬ色味とか綺麗に出る色味ってのが
一番BLEACを読んでた学生の頃に比べて分かるようになった。

最初に出た画集はページがもげるほどにみた。
分厚い方の画集(JET)は装丁がしっかりしすぎて
もげるほどはページをめくっていないけど、穴があくほどにはみた。

時間が経って美化されている可能性は存分にあるが、
既出のカラー原稿の色は、脳みそに鮮明に刻まれてたので
原画展で本物の生の色を見て、師匠はこんなにも蛍光ペンみたいなピカピカの色味のコピックでこいつらの色味塗っていたんか…!
まじか!って声には出せなかったけど、結構衝撃だった。
一番わかりやすかったのはバンビーズの四分割の扉とか、
パステルに見えてた織姫とリルカの傘さしてるポップなイラストの薄ピンクのレギンスの色味あたりが、わかりやすく印象変わった気がする。
本物と印刷の色味の差を補完できたのは、個人的に相当熱かった。

フライヤーの一護の蛍光オレンジはデザイナーの趣味かと思ったら
ただの目立つオレンジじゃなくって、普段の師匠の色選びにすごくマッチした蛍光色なのかな、なんても思ったりしてすんなり落ち着いた。

カラーの色味に関しては、BLEACHの女性陣は画集や本誌よりも
かなり肌の色が赤み(ピンクみ)が強く感じて取れた。
連載からこれだけ時間経つのにコピックは案外退色しないんだな〜てのも思った。原稿の保存環境がいいのかな。
印刷で再現するなら女性向けの作品とかで、肌の色味の発色を良くする為に
特色のピンクを使ったりするけど、そうゆうことしないと師匠の塗りの週刊誌の印刷での再現性は結構落ちるのかな、雑誌によりけりだからこれは妄想だけどね。ジャンプは使ってなさそうな気がする。知らんけど。
改めて画集を見返したら、JETはかなり現物に近い発色なので印刷所めちゃくちゃ頑張っててすごくいいなってじんわり思ったりもした。

獄頣鳴鳴篇の時間軸での描き下ろしもあるの…
先生いつの間にこんなに仕事したの…ありがとう…ありがとう…
あと、カラー扉のLPデザインめちゃくちゃいいな
これ壁一面に飾った部屋に住みたいってなった。
最後、ガチャガチャのピンズは欲しかった喜助を1発で引いた。
なんかこうゆう時、推しを1発で引ける。今年一ツイてる。
運のいい一角のくだりの一角好きだから原画みれてよかった。
じっくり4時間くらい滞在しました。


後日、2回目。通常会期で再び原画展に行きました。
なんか体感PVDのガチファンの皆さんの原画をみる空気感と
通常会期の空気感が妙にちがって、
やっぱPVDの空気感でじっくりみれてよかった。

内容の違いはなかったんだけど、PVDにはなかったものがあった。
いや、断言するには多幸感が異常で記憶がおぼおろげで、存在してたかもしれないけど、初日は最後視界に入ってなかった可能性がある。
2回目で少し落ち着いて観れたおかげで、
PVD同日に行われた久保帯人先生のトークイベントでライブドローイングで描かれた原画が飾られていたのを最後にしっかり認知して観ることができたので、もう一度足を運んでよかったなあ…って心の底から思いました。

物販すごい並んだから、欲しいもの決まってたら
通販の方がいいかも会場写真とれんから図録はマストで買った方がいい。
って1日目の時点で書こうとしたけど、平日通常会期は物販余裕でした。
PVDにいる人間、両手いっぱいにグッズ買ってる仲間がたくさんいてうれしかったです。
今回初めて出先で万単位のグッズを買い込みました。たのしかった〜

久保帯人先生とBLEACHに関わった人たちと、この展示に関わってくれた人たちほんとにありがとう。感謝しかない。
獄頣鳴鳴篇、BTWのクロスフェードで続き待ってます……。
BLEACHを肌で感じ、没入体験できる、ファンにはたまらない空間でしためちゃくちゃすごく最高だった。

普段こんな長文なんて面倒で絶対書かないんだけど
多分これからも人生で一番好きな作品で、この熱量の好きな気持ちが今後将来あるかどうかわからないので残したくて珍しく色々書きました。
実際もっと書きたいし、BLEACHの話めっちゃしたいけど
思い出とか馴れ初め書いてたらキリがないのでここでおわりです。
こんなとこまで読んでくれた人ありがとう、原画展いこうな。


おわり

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