植物を枯らしてしまうわたしでも。
こんにちは!『スクールソーシャルワーカー』さーやです。
小学校のころからみんなで植えた朝顔やチューリップ、ミニトマトなんかをことごとく枯らしてきました。
放置したわけじゃないんです。早く大きくなって欲しくて必要以上に水やりをして種を流したり、ついつい触りすぎてしまったり。
度合いがわかってなかったんだと思います。
今でもカレーとかを作ると材料の度合いがわからず「何日食べ続けるの?」という量を作ってしまいがち。。
「そこそこ」がわかるかっこいい大人になりたい今日このごろです。
そんなわたしにも成功体験が。
中学生生活のほとんどを不登校で過ごした生徒がいました。
1年生の2学期から不登校になり、2年生は一度も登校しませんでした。
3年生になり、進路が気になりだし、登校を始めました。
クラスの中に入ることはできませんでしたが別室で個別学習に取り組めるようになりました。
彼女とわたしは週に2度、別室で同じ時間を過ごしました。
わたしは教師ではないので勉強について何も言いません。
会った時は、たくさん話をしました。
好きな漫画やアニメの話、先生の話、家庭の話、時々恋バナ♡笑
そのうち、別室に新たなメンバーも加わり、それぞれが苦手なコミュニケーションを取りながら、無事志望する進路に合格し、卒業していきました。
卒業式間近の頃、担任や学年の先生方は「卒業式だけは出席させたい」と彼女たちをかなり説得しました。
彼女たちも先生方の思いを理解していたこともあり、プレッシャーになっていることは見ていてわかっていました。
「スクールソーシャルワーカーとしてはどう思う?」
と彼女たちに聞かれた時、わたしは結論には触れず、
「数年後、今の悩みを笑って話せるようになってくれたらそれが嬉しい。」
とだけ伝えました。
卒業式に出席するかしないかで、相当悩んだ彼女たちでしたが、
最終的に出席はせず、校長室で別室メンバーだけの卒業式が行われました。
そんな彼女たちも高校生になり、今では不登校だったことも別室に通っていたことも嘘のように、JKライフを満喫しています。
先日偶然出会った時に、JKの彼女たちから一言、
「あの頃はちょうどいいポジションにいてくれてありがとう」
と言われました。
「ちょうどいいポジションってどんな風に?」と聞き返すと、
「やりすぎず、やらなさすぎず、たまにいい事言ってくれたから。」
「卒業式のこと、今は笑って話せる。」と。
「それ、ポジティブに受け取っていいんだよね?」と聞き返すと、
「うん!そこそこ!!」
と満面の笑顔で言いながら去っていきました。
わたし、今ならカレーもちょうどいい量が作れそう。
もしかしたら、朝顔もチューリップもミニトマトも枯らさないかも。
微かな自信をもらった出来事でした。
スクールソーシャルワーカーってこんな仕事。
あ〜今日も一日楽しかった🤗
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?