Mastodon7年目の僕が、Misskey.ioを利用してみた感想

こちらは、Fediverse (4) Advent Calendar 2023 12月15日の記事です。

はじめに

こんにちは。深海(しんかい)と申します。
2017年、日本で最初のMastodonブームが起こったタイミングで、Fediverseを利用し始めました。
以来、いくつかの鯖を渡り歩いて来ましたが、実家のような安心感を抱かせてくれるFediverseが変わらず大好きです。
7年目ともなると、自らアクションを起こさない限り、真新しいことはほとんど起こらず、マンネリ化してしまいやすいのが実際のところと思います。
一方で、X(旧Twitter)周りのゴタゴタの影響を受け、Fediverse全体としてはとても活気づいた1年でもあったのかな、と思います。
自分も、久々に新しい鯖(Misskey.io)を利用してみたりしました。
その感想を中心に、Fediverseに対する雑感を、ゆるっと語っていきたいと思います。 

Misskey.ioに登録したよ 

2023年4月、話題になっていたMisskey.ioに登録してみました。
初投稿には、ちゃんと(?)『レターパックで現金送れ』『はすべて詐欺です』のリアクションがついて、「おお~、これが噂の!」と思った。
怒涛のように流れていくカオスなタイムラインは、2017年4月ごろのmstdn.jpを思い出させてくれて、懐かしい気持ちになりました。
冷静に考えると、「レターパックで現金送れ」も、「与謝野晶子」も、「腟」も、何が面白いのかよくわからないのですが、それでもユーザーを熱狂させてしまう不思議な求心力がありましたね。

当時の感想をつぶやいたトゥートがこちら

好きなところ
・LTL(ソーシャルTL)の流速が速く、大喜利的投稿や美少女イラストが大量に流れてきて退屈しない
・リアクション機能もとても楽しい
リアクション絵文字が多彩で、リアクションだけでちょっとしたコミュニケーションができる
流れてくる投稿にひたすらリアクションするだけでも、祭りに参加している気分になれる
イラストには大量の"かわいい"が、しごおわ投稿には大量の"偉業"がつくやさしいせかい

使いこなせていないところ
・ソーシャルTLだとリノートで人気投稿が繰り返し流れてくるので、何気ない投稿が埋もれやすい
・流速の速さ、ネタ投稿の多さなどから、住人の人柄が見えにくく、FF構築がしづらい
そもそもまともに一対一でコミュニケーションを取りたい人がどれだけいるかもわからない

トゥートより引用

これまで自分が利用してきたどのMastodon鯖にも言えたのが、いわゆるインフルエンサーとい呼ばれる存在が台頭しにくいこと。
日々の何気ない呟きや、ユーザー同士の対等なコミュニケーションが、タイムラインを構築していました。
一方、Misskey.ioはどうか。
RNで何度も回ってくるバズり投稿に、ひたすらリアクションシューティングをしまくる…
他のSNSによくある、ROM専(死語)感覚でタイムラインを眺める、という使い方ができてしまうんですよね。
MastodonでROM専してても、正直つまんないですからね(個人の感想です)。

一つの鯖だけでMisskeyを知った気になるのはあまりにも!あまりにも浅すぎる!のだけれど、このような使用感の違いには、MastodonとMisskeyの成り立ちの違いが関わっているような気がします。
それぞれ、開発者のインタビュー記事を見てみると…

明確に「アンチ中央集権型SNS」として生まれたMastodonと、開発者が"楽しい"を追及した結果、たまたま分散型に辿り着いたMisskeyでは、使用感に違いが出るのも納得、という気がします。
どちらがいいとか悪いとかではなくて、そんな違いを持った両者がつながれる、ActivityPubって面白いよね…というお気持ち。


おわりに

X(もう、Xって呼ぶことすら嫌悪する人もいっぱいいるよね)のゴタゴタで、にわかにいろんなSNSが注目され、Fediverseにもいろんな人が来てくれたけど…
やっぱり人は人のたくさんいるところに集まるし、その点類似のSNSでXの右に出る者はいないと思います。
不満はあっても、けっきょくXに帰っていく人が大半ではあるよね。僕のリアル友人もそうでした(アカバレしたくなかったから正直助かった)。
昨年はそんな出戻り現象について考察する記事も書いてます。よかったら読んでみてください。

FediverseはXの代替にはなれないけど、ここにしかない面白みや暖かさを感じているから、僕は7年間もここにいるし、きっと来年も再来年もここにいます。
Fediverseアドカレを読んでいると、「今年初めてFediverseの魅力に気づいて、どっぷりハマってます」という人がたくさんいて、とても嬉しい…
新たな出会いへの期待と、いつも関わってくれている人たちへの感謝を胸に、記事を締めたいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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