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生活期のリハビリテーションで伸びやすい方の特徴4つ!

普段通所リハビリテーション(以下デイケア)で勤務していると、様々なご利用者様に出会います。

利用になってからグングン伸びていく人もいれば、利用開始時にはよくなりそうと思っても実際はあまり変わらなかった人も多くいます。

今までの経験で伸びやすい人の特徴が見えてきたのでここでご紹介したいと思います。


❶発症、受傷から間もない方

例を挙げると、脳卒中になった脳は発症から半年を過ぎるとほとんど回復しなくなります。中には1年まで回復が続く例もあるみたいですが、基本的に半年です。

なので、発症から間もない状態であれば、脳自体の回復が望めるため、回復の可能性も高いということになります。

怪我の場合も、例えば骨折による長期のベッド上安静による筋力低下や持久力の低下に関しては適切な運動によって筋力増強をすることができます。逆にある程度生活が安定している人に関してはそれ以上の筋力、持久力の増強は時間がかかることが多いです。

また、デイケアに関しては、短期集中リハビリテーション加算を算定できる場合があり、その場合には通常よりも多くの時間をかけることができます。そのため、改善の可能性も高くなります。


❷やる気がある(夢、目標がある)

何より大事なのがこれです。「〇〇がしたい」「〇〇のためにリハビリする」といった明確な目標がある方は伸びが良いです。これはいつであっても、誰であってもです。どんなにセラピストのやる気があっても、リハビリを受ける本人のやる気がないと伸びません。

また、やる気があっても目標が高過ぎる(自分の体の状態を把握していない)人はなかなかリハビリがうまく進まないケースが多いことが多いです。このような方は対象者とセラピストの目標のすり合わせがとても大事です。


❸家族がとても協力的

家族が協力的ならなんとかなることは結構あります。特に自宅以外に行きたい方や社会参加したい方は特に周囲の方の協力が非常に大切になります。逆に介助量の多い方であっても、周囲の協力が得られればどこへでもいけてしまいます。

生活期ではどんなに頑張っても1人だけじゃどうにもならないことが出てきます。家族の協力や、家屋環境、福祉用具等をうまく使っていくことが大切だと思います。


❹セラピストの言うことを素直に聞いてくれる方(過剰にプライドが高くない方)

セラピストの言うことに素直に耳を傾けてくれない人はなかなか良くならないケースが多いです。こういう方は自分が信じたものしか信じないということが多く、セラピストが正しいと言ったことには耳を傾けず、「私は今までこうやってリハビリしてきたからこれからもこの方法でよくなるはず」となってしまうわけです。

こういう方は本格的にリハビリ開始する前に施設でのリハビリの内容や今後の展望についてしっかり会話をする必要があります。


以上で「生活期のリハビリテーションで伸びやすい方の特徴」を終わります。生活期では何ができそうか、どこまで行けそうかと言った予後予測が大切になります。それを考える時の参考になればと思います。

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