飛べない天使の

覚めない夢を見てたい、見てたくない。ほんとは私、君の犬になりたかった
指先に血が回らない感覚、寝坊した日のスマホの通知が私を安心させてくれる。いくら感情心理を学んだとて、知識が、教養がなんだろう。大笑い、それこそ教養の先に咲く花火であってね、大笑いもできないようなカッコだけの教養なんて、いらない。いらないんだよって、大好きな人が言ってた

心許したみんなと別れて春が来て、眠れない日々は続いて、だんだん夢も見れなくなって、きっとみんな私を忘れて、私も無理やり全部を忘れちゃって、それこそ世界の本質だなんて気持ち悪いこと言って生きてくのかな。夏が嫌いで冬も嫌いで24度に保たれたゴミだらけの3畳半だけが世界だった?きみは、わかるの?東京の空を見たい。地方都市の憂鬱なんて誰にも理解できない街の空を。殴って穴開けちゃった部屋の壁に向かって殺すって叫んで夜も眠れず朝も起きられず、わたし全部を間違えている気がする。
常に正解だけをやりたくて、行動の根拠に自分も相手もいない。ただそれが正しかったのかしか気にしていない。のかも。救われたい。掬われたい。すくってほしい。関わらないでいたい。古い雨に打たれて死にたい。いつかの光に目が潰れてそのまま何も見たくない。何かに必死になりたい。優しくなりたい。誰も傷つけたくない。嘘。私一人幸せになりたい。きみに死ねって言ってほしい。きみがママのお腹の中にいる頃から右手に握ったままのコインを迷わず投げて表が出たならさようなら。夢の中で死んでよね、目を瞑ってあとは任せて

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