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#7 日本文化の継承は誰がするのか!

 友人の紹介で、鎌倉に完成したプライベート迎賓館のプレ・オープンのイベントに呼ばれて行ってきました。相模湾を一望できる絶景の高台にそびえ立つ別荘。高山、富山、滋賀の古民家やお寺を移築して完成した壮大な別荘。総工費20億円以上、基本は、オーナーの別荘とのことですが、貸出もOK、ただ、その料金は1日なんと400万円とことで、あまりのスケールの違いにただただ驚きました。
 また、そのオーナーの名前を聞いてさらに驚き!そのオーナーは、タイヨウ・パシフィック・ファンドという投資ファンドのオーナーである、ブライアン・ヘイウッド氏とのこと。タイヨウ・ファウンドの名は、3日前にゼミ合宿で浜松に訪問したRoland D.G.に資金を提供したファンド。あまりの偶然とはいえ、いつも自分が行動するなかで、不思議と様々な縁がつながること、なんか新たなミッションのはじまるような気がしました。
 現地では、その別荘の移築・設計を行った坂野正崇氏が、移築の経緯やブライアンの思いをあつく語ってくれました。日本全国には、放置された古民家やお寺が山のようにある現状、後継者が本当に少なくなり、維持・保存をする経済的なメカニズムもなく、殆どのが、ただ朽ちていくのを待っている現状に対する強い危機感を語ってくれました。
 日本人は、自分たちの先祖が残してくれた素晴らしい遺産の価値に気づいていないことが多いばかりでなく、気づいていても、経済的な余裕がなく、本当に先の見通しは暗いとしか言えない状況です。しかし、今回の別荘を見ていると、そのような窮地を救ってくれるのは、日本が大好きな外国人なのではないかと感じました。ブライアンは、Rolandの投資で大成功をして、大金持ちになり、そのお金をさらに日本企業に投資をしてくれて、あらたな発展の道筋を作ってくれています。さらに、今回のように、個人的な趣味とはいえ、日本の200-400年の歴史のある古民家を買い取って移築して、現代風にリノベーションして次世代に残そうとしてくれていること、本当にありがたいと思いました。
 日本は、素晴らしい歴史と文化があります。それを継承しなければいけないのは、われわれ世代の責務。ただ、自分達だけでそれを行うことには限界があります。そのような時に、日本を愛してくれている外国の方に、協力して頂くことも、ありなのかなと思いました。

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