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【今週の書籍/出版関係ニュース考察】【<夜間の無人書籍販売>が好調!広がりを見せる「MUJIN書店システム」は本屋さんにとっての光となるのか】Yahoo!ニュース 2024.3.4

【ニュース概要】

ニュース元

●取次大手トーハンやNebraskaが夜間の無人書店を23年から展開
●無人営業開始の時間になると、自動ドアの前に立っただけではドアが開かなくなり、その後入り口のサイネージからQRコードを読み込みにより入店可能に
●会計はセルフレジ、キャッシュレス決済のみの対応
●無人店舗を取り入れた店舗は全国書店の売上前年比が94.5%のところ、106.6%と大きく上回る結果を挙げている
●24年度から対応店舗をさらに増やす予定
●夜間の無人営業ではビジネス書が目立って売れている


【感想】

無人店舗の試み目的の一つは営業時間の拡大と人件費の削減による売り上げと利益の確保にあります。
その結果、一定の効果を挙げているようです。
しかし、記事にも挙げられているように効果は限定的で今の状況ではまだ日中の営業の補填といった状況です。
しかし、無人販売が一般化してきている昨今を考えると今後ニーズは拡大していくように思えます。

しかし、それ以上の利益を確保するためには新規の顧客を増やしていく事が課題になると思います。
そのために、大手では昨今の蔦屋書店の多角化やスペース貸し、零細では独立系書店に見られるこだわりのコアなファンづくりや体験の提供が必要になってくる傾向は変わらないと思えました。

ただ、その一方で逆に完全無自店舗化する流れも繁華街や過疎地で進むようにも思えます。
完全自動化する事で人件費はかからなくなるためことから書店を利用する事に慣れている既存の顧客には一定のニーズはあるように思えます。
実際、最近ではガチャスペースなどの店舗が増えている事から、オートメーション型の耳鼻ネスモデルの有効性は高いと言えるでしょう。
その際、無人店舗単独で営業するのではなく本と相性がいいカフェやコワーキングスペース業などのビジネスと合わせると効果的なのかもしれません。

このように現状では限定的な効果の無人店舗ですが、他の方法との組み合わせによって大きな利益を上げることになる可能性はあります。
そのような試みが生まれ、出版業界が拡大する事を願うばかりです。

【感想まとめ】

●無人販売が一般化してきている昨今を考えると今後ニーズは拡大していく予想
●根本的な課題はやはり新規の顧客の確保
●完全無自店舗化する流れもおこるのでは
●無人店舗だけではなく×○○を意識し、コスト削減と新規顧客確保の施策を同時に取ることが肝心


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