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【創作】春先、寒い夜。
もうだめだと、ベンチに座り
空を仰いだ私の目に突き刺さったのは、
こぼれ落ちてくる満天の煌めく星屑たちだった。
力なく見上げる空を覆いつくすそいつらは
まだ希望がある、そう囁く
深夜、終電。
1日の終わりの1番長い電車は4両編成。
寂れた駅にいるのは、
仄暗い唯一の光に誘引された虫と
疲労感と虚無を抱きしめた私くらいだ。
肺に冷ややかな空気が蔓延する。
「気持ち悪い」
恨めしく輝く散りばめら
もうだめだと、ベンチに座り
空を仰いだ私の目に突き刺さったのは、
こぼれ落ちてくる満天の煌めく星屑たちだった。
力なく見上げる空を覆いつくすそいつらは
まだ希望がある、そう囁く
深夜、終電。
1日の終わりの1番長い電車は4両編成。
寂れた駅にいるのは、
仄暗い唯一の光に誘引された虫と
疲労感と虚無を抱きしめた私くらいだ。
肺に冷ややかな空気が蔓延する。
「気持ち悪い」
恨めしく輝く散りばめら