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ラピッド・スピード・ストーリーズ

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ハイテンポな痛快娯楽パルプ小説集。派手なアクションが多め。メインコンテンツ。
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2018年12月の記事一覧

ミサイルランチャーマン エピソード1

 都内某所、辺りを圧倒するほど高層で多数の入居企業をもつビルディング『ミライのシアワセ』は、凶悪怪人パワハラ―によって占拠された。  中に閉じ込められていた、ある人質サラリーマンの決死の通報によって警察が駆けつけたときには、すでにビル内部はキルゾーンならぬパワーハラスメントゾーンとなっていた。  入り口には警察の侵入を阻み、人質サラリーマンの逃亡を阻止するために、怪人の部下がバリケードを築いていた。パトカーの後ろで警察官達が様子をうかがっていた。 「これでは手が出せません

バウンティーハンター・キルタケダRemaster!

「なぁ、あんた、キル・タケダだろ! 殺ってほしい奴がいるんだ!」  辺境の街にある寂れた酒場で、スマホをいじりながらビールを飲んで休息を楽しんでいた俺の向かい側に、薄汚れた小僧が断りも入れずに座った。 「人違いだ小僧、さっさと失せな」  面倒事はゴメンだ。しかも、汚い小僧の相手なんてものは、神父にでもやらせておけばよい。俺はスマホに視線を落としたまま、拒絶を示した。 「違ってないよ! ほら、証拠」  しかし小僧は意に介さず、俺の目の前にスマホを突きつけてきた。それは、ハンター

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