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会社帰りにさんぽをした話

この日記で書いた歩く取り組みが未だに続いていて健康診断で褒められました。さらに会社でウォーキングキャンペーンが開催されており、休日だけじゃなくて平日も朝晩にちょっと多めに歩くことが習慣化されてきている。金曜日だったこともあって「いくら歩いてヘロヘロでも、うっかりラーメン屋に入ってコテコテのスープを飲み干しても、あしたは休み……」という状態だったので会社から池袋まで歩くことにしました。金曜日って飲み会と同じくらいさんぽにうってつけなんじゃないでしょうか。


ちなみに会社からのルートと所要時間はだいたいこんな感じです。

鬼子母神診療所 きになる
東京メトロ webページより

通勤に使う路線でいうと10駅!

2時間ちょっとって言うと映画1本くらいの時間で、個人的には映画をみたくらいの満足感に満たされているのでさんぽの記録を残します。


出発から30分くらい

・とにかく首が疲れる高さのビルと工事現場が多すぎる。東京駅付近は海外の方がとっても多いですね。ウェルカムトゥージャパンだ!

・丸の内方面にでるために東京駅を抜けていくんだけど、去年通勤に東京駅を使っていた頃、よく修学旅行生が成す列に轢かれていたことを思い出しました。人とすれ違うのが下手くそすぎる。あと東京限定のショコラなんちゃらとかの試食をどさくさに紛れて貰ってきた。美味しかったです。

・タクシーを中心に黒い車しか走っていない

・皇居のお濠沿いはとにかくランナーさんが多くて邪魔しないようにスレスレまで左に寄りました。みんな金曜日の夜も走るんだな。すごいランナーさんの数。九段下のあたりは柳が沢山茂って(?)いて、顔にベチベチ当たりました。たのし

30分~1時間くらい

・飯田橋の駅に近づくに連れて、歩道沿いが見慣れた飲食店と見慣れない飲食店でぎゅうぎゅうにつまっていく。飯田橋まで歩くことはよくあって、いつもこの辺で食欲に負けそうになります。こじんまりしたカレー屋さんから、ちょっと爽やかなハーブとスパイスの香りが漂ってくる。いつか「今日は頑張ったなあ!」と思えた日に入ろうと思っています!

・何気になか卯の鶏塩うどんが1番気になっている。なか卯から漂う和食屋さんみたいな匂いってなんて魅力的なんだろう!酢飯のような気もするし木製の食器のような気もするし、出汁のような気もする。家族旅行でいった旅館のレストランの匂いで、「子供のころの家族との外泊」という特別な時間の記憶と結びついているから好きなのかもしれない!

・じつはこの辺までは週に何回か歩く。最後に会社から5分の駅で乗車したのいつだか思い出せない……

1時間~1時間半くらい


・飯田橋脇を抜けて神楽坂に出る。金曜日ということもあってものすごい人で賑わっていました。どのお店も美味しそう。坂の傾斜が結構キツくて足がふにょふにょになった。

・疲れたなあと気を抜いていたら気付かぬうちにものすごい静かになっていた!伊香保を彷彿とさせる、車を走らせる気がない幅の道がうねうねと続いている。さっきの飲食店はどこで途絶えたんだろう。ちゃんと見とけばよかった。ここでちょっと元の道を辿ろうか迷ってしまった。

・この辺、めちゃくちゃ住宅街でお夕飯の匂いがすごい漂ってくる!干物の匂いがフェードアウトして、カレーへの滑らかな展開がたまらなかった。ニヤニヤした。人の営みが感じられるのうれしい。

・さっきあれだけ登ったのになんかすごい下り。膝を痛めそう

・坂をおりきると急に下町っぽくなる。人が住んでいるのかよく分からない建物が続く中、ぽつんと薬屋が現れて、また少し歩くとクリーニング屋がある。まだ回転して間もない様子のカフェがあって、小さな店内に人が沢山いる。人いるのうれしい。小学生のとき自由帳に架空の街を書いてお店をひたすら並べていたことがあったのだけど、案外○○屋さんって続くんだなあと思いました。

・この辺で急に新美南吉さんの「手ぶくろを買いに」を思い出しました。「丸いシャッポの看板」を探しに行く気持ち!


・またボーッとしてたらちょっと広い道の歩道に出ていた。いつのまに、、、

・飲食店でも賃貸でもなさそうなよく分からない建物が沢山あった。レンタルルームとかAirbnbとかかもしれない。

・あと音楽教室がたくさんあってよかった。

・小料理屋さんをいくつかみた。小料理ってひとつのジャンルみたいなやつなんですね。大料理と中料理があったらおもしろい。仕事やめたらはじめようかな。

・スナックもあった。スナックのママにちょっとなってみたいし、スナックのママに話を聞いて欲しい気持ちもある

・なんかこの30分が展開凄かった。この辺でだいぶ足に疲労が溜まってきたけど本当に来てよかったと思った!昼間きたら全然違うんだろうなあ

1時間半からラスト

・前述の通りこの辺りで足が結構疲れてきたのと、なんだかずっと足の裏がつりそうでつらない、というもやもやに苛まれる。大学みたいのが増えてきて景色の変化もあまりなくなる。

・ちょっとネガティブモードに入ったタイミングで、シャッフル再生していたイヤホンからマイケル・ジャクソンの「thriller」が流れ始める。えー!いまですか?!

・散歩のときって曲のBPMに歩調があっちゃうことが個人的に結構ある。例えば嵐の「サクラ咲ケ」なんかだと速すぎ・遅すぎで諦めがつくんだけど、「thriller」って1人で歩くとするとギリギリ出せるスピードなんで、おいおいおい!と思いながら頑張って歩いてしまいました。大学から出てきた女子大生を沢山追い抜いていく。急ぐことなんて何一つないのに……

・遠くにビル群が見える。池袋だ!

・油断してたら大幅に道を間違えた。曲がるべき角を2つもスルーしてしまいました。thrillerのせいです。

・池袋の駅に近づくころ、また夕ご飯の匂いと、あとお風呂の匂いがした。お風呂の匂い。お湯と石鹸の匂い。生活うれしい。

・駅前で最高の生活の匂いに触れた分、改札前のLUSHのスクラブの匂いで一気に現実に引き戻されてしまった。ちょうど1次会が終わるくらいの時間で、みんないつもの1.5倍くらいの声量で喋っている。いつもの生活に戻ってきました。

・ここまで来たなら……という気持ちは微塵も残っておらず、ホームにたどり着くまで全てのエスカレーターに乗りました。

もうやけくそ!


さんぽって「だいたいこの辺をさんぽしよう!」ってなることが個人的には多くて、それはそれで地域の色が出てとても楽しい。ご飯屋さんとかもゆっくり楽しめる。今日は歩いてるうちに目まぐるしく景色が変わって、それがものすごく楽しかったです。賑やかなとこと静かなとこがパッチワークみたいにぎゅっとなっている!今後東京(埼玉)を離れる予定が今のとこないので、さんぽ極めてタクシー運転手みたいに道に詳しくなりたいなあ。

時間さえ気にしなければ、歩き続けると実家とかにもたどり着くんだなとおもった(あたりまえ)     懐かしいとか久しぶりに行きたいな とか思うとこも歩いていける!今わたしが生活してる場所と全く違うエリアも、滑らかなグラデーションでうつり変わって気づいたらその町になっちゃってるんだろうなと思う。伊能忠敬も「うわー!ここんち絶対今日ブリ照りだよーー!」とか興奮してたんかな。えー!無謀な距離歩きたすぎる!たのしい!


定期外でもせいぜい払うのは200円程度だし、今度は違うルートで2時間くらいの散歩をしようと思います。会社の同期、八重洲・銀座・日本橋あたりでお仕事されてる方、華金に一緒に歩きませんか。もちろん全然違う場所で頑張っている方でも大歓迎です。わたし居酒屋でお酒飲みながら話すのも好きだけど、さんぽの会話が好きです。よろしくお願いします!!


あと10匹以上犬見れて嬉しかった!



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