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お城のトビラ

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日本各地のお城を収録。現存天守から復元・復興天守に大名庭園といろいろ
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2024年6月の記事一覧

龍と虎 武田氏館跡【武田神社:伊東忠太2】 山梨県甲府市

前回は米沢の上杉家のお話でしたが、上杉神社の神様となった越後の龍こと上杉謙信の地元は、越後春日山(新潟県上越市)。次世代が奥羽に移封されてしまったので、越後に残る上杉氏(長尾氏)の足跡は限られています。 一方、龍の好敵手筆頭は、甲斐の虎こと武田信玄。信玄が信濃に進出したことにより、春日山城を圧迫されるコトになった謙信にとってはとってもメーワクなヤツでしかありません。でも甲斐の国においては、武田家滅亡後もなぜか我らが殿さまは武田家。視点を変えるとそのヒトやモノの価値が変わるコト

伊達から上杉へ 米沢城跡と上杉神社【伊東忠太1】 山形県米沢市

長いこと西日本をベースにしていた自分にとって、文字通り未開の地だった東北。ちょっと昔の話になりますが、初めてその地に踏み入ったのが山形県の米沢。翌日は福島まで戻って仙台へ。戦国時代に興味を持つ人にとっては、避けて通るコトのできない鉄板エリア(多分)。 あちこちでよく分からない呪文のような言葉をかけられ、お土産屋に貼られた方言番付で呪文「おしょうしな」の意味を知った米沢。鉄道車両はボタンを押してドアの開閉をするコトを知ったのも米沢(雪国では常識?)。 おしょうしな米沢。 以降