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菅原さん素敵な夢をありがとう

好きになる、応援したくなる麻雀プロとはどのような人だろうか。
改めて言葉にすると難しい。
このような質問を受けると私は麻雀に対して一生懸命頑張っている人と答えるようにしている。
麻雀に対する姿勢は大前提として麻雀以外の武器を持っている人は素晴らしい。
ただ、どれだけビジュアルが良かろうと、他に秀でた能力があろうと、麻雀に対して疎かだと感じれば何とも言えない気持ちになる。

そんな私が好きで力を入れて応援している麻雀プロがいる。
その人の名前は菅原千瑛。

趣味や休みの日にすることは麻雀か麻雀鑑賞と答える根っからの麻雀好き。

先輩・後輩問わず麻雀プロから度々聞く麻雀に対する姿勢。

プロ連盟入会2年目に書いたコラムでは
「骨を埋める覚悟を持ってこの世界に飛び込んだ私は、この2年間でますます、死ぬまでずっと麻雀プロでありたい。強くなりたい。」と
書いたその時から感じる麻雀プロへの本気度。

朗らかで実際にお会いして感じた人柄の良さ。

放送対局では髪型やネイル、衣装などにもこだわる姿。


これはほんの一例であるが本当に素晴らしい人だ。

そして多くの方はご存知の通り、菅原さんは今年Mリーガーとなり初めて女流桜花決定戦を戦った。2023年は麻雀人生のターニングポイントであっただろう。
印象的な出来事を私目線で振り返りたいと思う。

月日は遡り5月26日、Mリーグに新チームが参戦すること、選手4名のうち1名を広く募集(31日に最終選考・8名を決定)することが発表された。
菅原さんはその日のうちに応募したことをXで発表した。
締切は28日で27日は大阪のまーじゃんラキラビさんでゲストがある。
元々締切期間が短い中でこれ以外にもおそらく予定は入っていただろう。
しかし菅原さんはすぐに行動へ移した。

「 Mリーガーになるチャンスがあれば積極的に参加したい。 」
IKUSAのインタビューで言っていた。この機会を菅原さんが逃すはずがない。

私は27日大阪のまーじゃんラキラビさんへ足を運んだ。
そして菅原さんに新チームのオーディションに参加できる8人に選ばれると願っていますと伝えた。
この言葉を直接伝えることができたのは今振り返ると本当に良かったと思う。

29日は女流桜花Aリーグ第3節があった。
この日は +66.8ポイント勝つ圧巻の内容だった。
ここで個人成績が17名中1位となりその後続く4〜7節、そして上位8名が参加できるプレーオフ終了後までもこの首位の座を1度も譲らなかった。そしてAリーグ在籍4年目にして自身初の女流桜花決定戦へと駒を進めることになる。
この話はまた後ほど。


そして31日。運命の日が来た。
最終選考に残った8名に番組側から電話をかける。
1人目は竹内元太プロ、2人目は浅井堂岐プロ。当時の最高位と雀王の名前が呼ばれた。
そして宮内こずえプロ、山井弘プロが選ばれた。
まだ菅原さんの名前は出ない。
そして5人目へ電話をかける。

「もしもしいきなり電話してしまいましたが今の状況分かりますか?」

「分かります。」

声を聞いたとき瞬間的に菅原さんだと思った。何回も聞いたこの声、疑うはずもない。

「お名前お願いします。」

「日本プロ麻雀連盟の菅原千瑛です。」

私は画面の前で泣いていた。
選ばれたことが何より嬉しかった。
ここで名前を呼ばれたからMリーガーへなれるわけではない。
まだMリーガーへの道中に過ぎない。
ただこれまで菅原さんが頑張ってきたことが評価された。ずっと応援してきたファンにとってこれほど嬉しいことはないだろう。

その後、新井啓文プロ、内田みこプロ、石橋伸洋プロの名前が呼ばれた。
予選を行う2組に分け、後は麻雀での勝負だ。
菅原さんは予選B組を1位で通過し決勝へ進んだ。

予選では赤ずきんちゃん風の衣装。
BEAST Japanextのチームロゴにはオオカミが入っている。
童話『赤ずきんちゃん』ではオオカミに食べられてしまうが、逆にこっちが食ってやるという思いを込めたらしい。


6月17日 BEAST Japanextドラフト会議指名オーディション決勝が行われた。
詳しい内容はあえて触れない。
あの場面がどうだとかこうだとか。
誰がなんと言おうと2023年の麻雀史に残るベストバウトであった。
結果は菅原さんが優勝した。
オーディション最終選考に残った時は泣いたがこの日は泣かなかった。
菅原さんが麻雀強いことは知っている。
今まで見てきたから痛いほど知っている。
どことなく湧いてきたのは安堵の感情であった。
誰よりもはやく今期の新Mリーガーへの切符を掴んだ。

9月23日 Mリーグ初登板
対局者は、松ヶ瀬隆弥、黒沢咲、鈴木優、菅原千瑛。
東1局リーチをかけて満貫をツモった。
そしてその後2連続和了。途中、満貫の放銃などありながらもトップを獲得した。
Mリーグ初トップ、チーム初トップ、新規参入選手初トップとなった。

「菅原は右手と左手のネイルにオオカミの飾りを4匹入れている。チームメイトと共に戦うぞという意思をネイルでも表現していると話していました。」
試合中、実況の松嶋さんが言っていた。
Mリーグへの思いが存分に伝わってくるエピソードだ。


12月13日、20日、27日第18期女流桜花決定戦
前期の第17期女流桜花Aリーグは13位で終え入れ替え戦を戦った。
結果は入れ替え戦を勝ち菅原さんはAリーグ残留となった。
入れ替え戦後のインタビューで菅原さんはこう話した。

「来期こそは降級争いではなく女流桜花目指して自分らしく精一杯戦います」

この言葉通り今期は自身初となる女流桜花決定戦へ駒を進めた。
今期は第3節より首位の座を独占していた。
高打点の手を逃さず、守備も強かった。
まさに菅原さんらしい麻雀を見る事ができた。
しかし決定戦ではあまり菅原さんの良さが出ていなかったと感じた。
初日からトップが遠く苦戦を強いられた。
残念ながら初の女流桜花決定戦は4位で終了した。
菅原さんならまた来期この舞台に戻ってきてくれるはずだ。


さいごに応援の仕方は人それぞれである。
とあるMリーガーができることは全部やると言っていた。もちろんこれは麻雀の話である。
だが私はこの言葉をモットーに菅原さんの応援をこの1年間行った。

菅原さんが出ている放送対局は全て見た。
解説やゲストで出ている動画も全て見た。
Xでは月初・前日・当日に菅原さんが出る予定の放送対局の宣伝、菅原さんが過去に出場した対局がYouTubeにアップされるとURL付きでポスト、麻雀格闘倶楽部Sp、Extremeゲスト参戦の告知、いいね、リポスト、リプライ等。

また雀荘等でゲストイベントがあれば極力参加した。
今年は8回菅原さんにお会いした。
兵庫県の田舎に住んでいるためゲスト先へ行くのにはかなり時間がかかる。
近場の大阪でさえ片道2時間ほどかかる。
ただそんなことは関係ない。
応援の言葉を直接伝えられる機会は逃したくなかった。
もちろんサインも欲しいし、写真も撮ってほしいし、お話もしたいんだけど、、(強欲)
麻雀プロとファンとの距離の近さは麻雀界の良さであろう。
菅原さんにお会いした際に必ず伝えていることがある。それは控えている対局の応援である。
菅原さんはいつも力強く、ありがとうございます!頑張ります!と返してくれる。
この言葉を聞くのが好きだ。
これからも菅原さんへの応援はやめないと思う。
そして応援するからには生半可な気持ちじゃなくて真剣に全力で応援することを誓います。


北の町から南の町まで 素敵な夢を届けます

ジャパネットたかたのオープニングの歌詞である。
菅原さんはBEAST Japanextのオーディションに応募するための自己PRの動画でこの言葉を口にした。
そしてオーディション優勝後のインタビューでもこの言葉を口にした。

菅原さん素敵な夢をありがとう。
この1年間できっと北の町から南の町まで素敵な夢を届けられていると思うよ。
また来年活躍してくれることを心から祈っています。



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