外資コンサルの知的生産術
KindleのUnlimitedで無料で読めるのでおすすめしたい一冊。コンサルといわず知的生産を行うすべての人に共通するフレームワーク。体系付けられており、歴史的名著からの引用が毎トピックごとに入っているまさに知的生産物!
目次
1章 知的生産の戦略
2章 インプット
3章 プロセッシング
4章 アウトプット...
1章 知的生産の戦略
要点:ターゲットの明確化→要求されているクオリティを押さえる→リソースの確認→顧客の期待値をコントロールする→期待値のズレはすぐに直す
自分の事故案件からの学びが体系づけられていた。クライアントの求められているもの(要件定義)と自分で期待値を上げすぎないことは非常に重要だと思った。そして、上司やクライアントと一番話したくないときほど、本当は一番話さないといけない。これは本当に重要。
自分の評価は、顧客の期待値と実際の成果物とのギャップによって決まる。
2章 インプット
要点:社外へインタビュー→良い質問を具体化→わかったふりをしない→アウトプットをイメージ→一次情報と現場(人を介していない情報)→仮説は捨てるつもりで作る(反証)→学習曲線(最初は小さいがこれを超えると8割まで加速する)
論理的にわかってないことこそ、知的生産のコアになるネタが隠されていることがある。専門用語などは聞いたほうがいい。その後の話がわからなくなる。インタビューは脱線してもいい。多くのあたらいい仮説や事実が現れるから。
大切なのは、自分がなんとかする意識。
3章 プロセッシング
要点:文脈を意識する
知的成果として世に出すのは3つ「事実・洞察・行動」
・常にポジションを取る 解答を持つこと 決断力というのは要するにポジションを取れるかどうか。知的生産物のクオリティは異なるポジションを取る人と摩擦を起こすことで初めて高まります。たとえ、情報が不足しているようでも現時点でベストアンサーを出してポジションを取る。新しい情報が反証するのであれば、ポジションを捨てる事が大事。
・考えると悩むを一緒にしない 手が動かないのは悩むこと 1時間考えてわからないなら別の方策を取る 出ないとき、「問のたて方」か「情報の集め方」に問題がある
・長く考えるのではなく、何度も考える
・経営は、分析と統合 分析だけではいけない 統合こそが経営の真髄 取捨選択が大事
・分析・統合・論理・創造に大別して考える
・創造性というドリルを駆使するためには、論理性という地図を用いて掘り下げるべきポイントを明確化することが必要
・イノベーションは論理で課題の特定と、創造で課題の解決 戦車の例がおもしろい。世界大戦1でのイギリスの課題は、鉄壁と機関銃の塹壕を突破することが最重要課題で、それを農業用トラクターに装甲をつけて突破したアイディア。
・ピンとくるオチから逆算する 本当に良い答えはふわっと突然現れる 脳科学でもプロとアマの違いはふわっとした直感
・立場と論理をごっちゃにしない
・とにかく紙に書く→人に話してみる
・知的生産に臨む際のアプローチは3つ オプティマル(論理と事実の最適化)・ヒューリスティック(いい線を行く答えを、手っ取り早く得る)・ランダム(サイコロに賭ける) ヒューリスティックが大事
・視点・視野・視座を他人とかえる
・アンラーン→問に立ちかえり→問を進化させ→問をずらす・裏返す
・思考停止しない 簡単な帰結 カタカナ語や感情語 固定概念の裏
・なぜ、もし、反証例、統計をしって数値感覚を磨く
4章 アウトプット
要点:少ないほどいい 読む人にも早く伝わる
・基本は、What Why How 具体的に到達点を使う
・受け手によって論理 倫理 情熱の比率を分ける
・疑ってたら、Howを長く 面白がってたらWhyを多く
・質問には答えずに質問で返す もし質問されたら知的生産物に欠陥があったあということ 逆に質問して良質なインプットをえる
感想
・論理と創造の間に自分は興味があることがわかった。学生で時間があるうちはこの狭間を、「エモい」を極めていきたい
・プロセッシングの章が一番メモが多いということは、自分に足りないと感じたということ。僕の場合に論理とアウトプットが弱いので、このメモを定期的に見返していきたい。
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