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【飯田信義さんインタビューVol.4】飯田さんに教わる切り絵の作り方
切り絵作家歴26年、流山で活躍される飯田信義さんに、切り絵の作り方を紹介していただきました。飯田さんの作る切り絵はとても繊細で、それを作り出すには手間と経験が必要です。
しかし、切り絵自体は難しいものではありません。身近な道具と材料で作ることができます。皆さんにも作ることの楽しさを味わっていただきたいので、この記事をきっかけに、自分でもやってみたいと興味を持っていただけたら嬉しいです。
飯田さんのプロフィールはコチラ↓
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使用する道具
![](https://assets.st-note.com/img/1689652061-OYwcgbDCNp.jpeg?width=800)
デザインナイフと替刃
カッターマット
マスキングテープ
鉛筆(シャープペンシル)
赤鉛筆
トレース台
絵具(顔彩)と水筆 ※色をつける場合
材料
![](https://assets.st-note.com/img/1689652062-6ZlMkPwyq3.jpeg?width=800)
黒のラシャ紙(一般的な画用紙よりも硬く風合いがあり、壁紙や本の装丁などに使用される紙)
白のワトソン紙(表面が少し凸凹したような粗さと厚みがあり、水彩画に適している紙。)
切り絵作りの工程
1. 下絵を準備する
![](https://assets.st-note.com/img/1689652064-82WMTtzRkO.jpeg?width=800)
飯田さんは描きたい景色の写真を撮って、そこから絵を描くことが多いそうです。切り抜くときは、裏面から切り抜くため、下絵を鏡面コピーし(裏表を反転させます)、黒のラシャ紙にマスキングテープで固定します。残したいところ、切り抜きたいところを赤鉛筆で印をつけておきます。
2. 黒のラシャ紙を切り抜く
![](https://assets.st-note.com/img/1689652066-9hVSpLXqUj.jpeg?width=800)
カッターマットの上で黒のラシャ紙を切り抜いていきます。途中、何度も紙を持ち上げ、表側から黒と白のバランスを確認します。
非常に多くの細かいパーツを切り抜くため、カッターの刃がすぐダメになるそうです。写真に写っているサイズの切り絵は、カッターの刃を50回ほど取り替えることになるので、飯田さんは常にたくさんの替刃のストックがあるとおっしゃっていました。
3. 着色する部分にあたりをつける
![](https://assets.st-note.com/img/1689652067-dSkaFiVcIo.jpeg?width=800)
トレース台の上に表向きで黒い紙を載せ、その上に白い紙を重ねます。白い紙に鉛筆で色を塗る部分にあたりをつけます。トレース台は光るので、厚みのある白いワトソン紙の上からでも、切り絵が透けて見えます。
4. 白のワトソン紙に着色する
![](https://assets.st-note.com/img/1689652069-qtMmnON0Ob.jpeg?width=800)
あたりをつけたワトソン紙に、顔彩と水筆を使って着色します。この時、ワトソン紙は写真のように、黒い輪郭線のない塗り部分だけの絵になっています。作品によっては、絵具だけでなく、和紙や金箔などを使い着色することもあるようです。
5. 完成
![](https://assets.st-note.com/img/1689652071-YJQT0oVmal.jpeg?width=800)
着色したワトソン紙の上に切り絵を重ね、完成です。輪郭線の強弱や絵具の滲み具合が味を出しているのがわかりますね。
今回、飯田さんには、制作途中の「川」の作品と、「浅間神社の御神輿」の作品を例に制作工程を見せていただきました。「川」の作品ほどのサイズは、完成まで2ヶ月ほどかかるそうです。どのような作品に仕上がるのか楽しみです!
もし、切り絵に興味があり、飯田さんに直接教わってみたいという方は、こちらからお問い合わせください。
飯田信義さんインタビューVol.5はコチラ↓
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