ー和訳は英文の下にありますー
今日は、男の子二人とお母さんが描いてくれた田んぼの上にかかる鯉のぼりを描きました。これは流山にとって、大切なシンボルで絶対に描こうと思っていたものの一つです。流山は国内で唯一10歳以下の子どもの人口が増え続けているまちで、高齢化社会の一途を辿る日本でとても重要な場所です。こんなに素晴らしく豊かな国を保つために、これからの世代もしっかりと育まなくてはいけないと思います。
お昼時にはえりなさんが素敵なコンサートを開いてくれ、有名な英語の曲や日本語の曲も歌ってくれました。美しい歌声。
ランチにはみんなでトマトチーズパスタ鍋をいただきました。なんておいしいんだろう!
毎回、色々な料理を出してくれるエミさん。「おいしい!」と言う時の彼女の顔が最高に美しい。どれも美味しくてほっこり温かいエミさんの料理。エミさんはとても優しい人で、本当に感謝しています。
コンサートに来てくれた女の子と話していて、このブログを毎回読んでいると言われました。たくさんの人がこの文章を読むことは、あまり意識していなかったけれど、読んでくれている彼女の話を聞いて、このプロジェクトの過程や苦労を分かってくれた上で、壁画を見てくれる人もいるんだなと嬉しくなりました。ガエタンにもプレゼントや感謝の手紙まで用意してくれて、その心遣いが心に沁みました。
日本で生活をして学んだのは、日本人の心遣いの凄さです。自分の60%の時間を他者のために使ってるんじゃないかと思うほどです。私ももっと視野を広く持ち、周りの人を気遣うことを見習いたい。英語のことわざで「早く行きたいなら一人で行け。遠くに行きたいならみんなで行け」と言うのがある。私は今まで、待つことが苦手で、早く目的地に到達したいと思っていました。でも、人と一緒に遠くを目指すことの価値も、最近とても感じるようになりました。他者を気遣い、心を一つにすることで、苦しい時を乗り越え、みんなにとってさらなる成長のための根を張ることができる。
根っこといえば、こんな話も聞いたことがあります。若い木は、冬を越えるのに大変な思いをするけれど、年老いた木は樹皮が厚く、根もしっかり張れ、葉を落とすことも知っているので、しっかりと寒さから身を守れるのだそうです。そして、森の外側に立つ木は風に強くなり、内側の木を強風から守ります。私は木に自分を置き換えて考え、これまで多くの苦難を乗り越えてきました。きっと今、やっと自分の樹皮が育ってきましたが、まだ森のどこに立っているのかはわからない。強い風に吹かれたと感じても、もっと強い木に守ってもらっているのかもしれないな。