ー和訳は英文の下にありますー
今日のミーティングでは、私の版画の価格について話しました。壁画や私の活動に興味を持ってくれた方が、私の作品を買うことでアーティストとしての活動を応援できるように、とmachiminで版画の販売システムを純子さんが提案してくれました。
こういった作品を売るアプローチは、アーティスト側からも良く聞きますが、自分が誰かの大切なコレクションの一部になる作品を作っているのか、という疑問がいつも残ります。私は収集価値のあるものを作っている、というよりもサービス提供として絵を描いていると言う感覚なのかもしれません。これは、イラストレーターとファイン・アーティスト(芸術家)の違いについて話した時にも出てきた話です。
私は人から依頼されたものを作ることで、専門的なサービス(絵を描いたりセットを作ったり)を提供して生活を支えています。その中で私はイラストレーターとファイン・アーティストの間を常に行き来しています。
ファイン・アートの文脈の中で価値があるとされるような、確固としたスタイルやコンセプトを持って制作をしているわけではありません。多くの人が「アーティスト」に期待するエキセントリックなカリスマ性があるわけでもないです。だからイラストレーションや舞台美術、版画など、一般の人にとって理解しやすく、手に取りやすい形を選び、「普通の人」が「普通のアーティスト」の作品を「普通に買える」値段をつけているんです。
ミーティングの後ガエタンは、やることリストの項目をこなしてくれました。彼がこうやって長い時間手伝ってくれるのもあと二日。それ以降は、ホームステイ先の大工仕事を始める予定。
素敵な女性がローズジャムを持ってきてくれました。信じられないほど美味しかった。数ヶ月前にフランスでローズジャムを買おうとした私をガエタンは止めたけど、machiminで美味しいジャムが食べられて心の中でニヤッとしたのはここだけの話。
ガエタンは渡した筆が良くないと文句を言いながら電車を描いてくれました。ボランティアの人たちが来る前に、色々彼が試してくれるのはありがたい。週末のボランティア用にもう少し細筆を用意しよう。私は桜の明るいピンクとコントラストするように、抑えた色合いで質感を加え、幹と枝を足しました。もう少し。
ちょっと遅くまで残って塗料の入ったカップを整理したり、新しい色を調色しました。
今日は良い日だった。