ー和訳は英文の下にありますー
純子さん、ありさ、その他数名と横浜に行ってきました。焦点は、横浜がどうやって文化や芸術をコミュニティーの中に組み込んできたかということ。横浜はアーティストが制作できる場所やアーティスト・イン・レジデンシーを立ち上げていました。ありさと純子さんはこういった活動がどうやったら持続可能になるのか、まちにとってどんな利益を生むことができるのか、ということに興味があったみたい。横浜の生活環境があまり良くなかった地域を「浄化」することにアートはひと役買ったと言えるでしょう。(私とありさは「浄化」という言葉が少し引っかかった。「汚い」と言われ排除された人たちはどこへ行ったのだろう…)流山のまちはこの様な問題はないけれど、また違った問題の解決の糸口をアート(文化や芸術)が提示できるのかもしれない。流山の増え続ける子どもたちがアクセスできるアートは限られている様に思う。文化や芸術に触れることで、良好な人格形成、繊細さ、探究心、コミュニケーション能力を培うことができると思います。まちとして、どの様にこの考え方を進めていくかはわからないけど、もしそれを進めていきたいのであれば、アートの知識やバックグラウンドがある人が舵をとることが好ましいと思います。
ここ数日、チームの努力について話すことが何回かありました。この壁画が出来上がるまでに数えてみたら、100人以上の人が手伝ってくれました。錆止め塗料を塗るところから、協賛を募ったり、地元の住民や企業との調整。筆を持って塗ってくれた人、ワークショップをしてくれた人や来てくれた人、差し入れを持ってきてくれた人、海外から絵を描く手伝いにきてくれた人も。本当にたくさんの人が関わりこの壁画が出現しました。どれか一つでも欠けていたら、きっとこんなにうまくいっていないと思います。道端でもmachiminにいても、たくさんの人が興味を持ってくれ、賞賛してくれる人までいます。感謝してくれることもとても嬉しい(もしかしたら、中には否定的な意見もあるのかもしれませんが、幸いまだ私の耳には届いていません)。
こうやって絵を描くことはとてもやりがいのあることです。大好きなことができるだけではなく、大好きな国で毎日が発見と喜びの連続の日々。本当に最高です。
でも、もしかしたらこのプロジェクトを円滑に進めてくれた、純子さんやありさの努力は外からは見えにくいのかもなのかもしれない。毎日料理をしてくれたエミさんの苦労も。純子さんは、地元の方に「雨の中アーティストを働かせてけしからん!」などと言われたこともあるそう。ただ私が好きでやっていて、ちょっぴり頭がおかしいだけなんだけどな…。
どんなアクションにもリアクションはつきもの。ただ、絵を描いていると周りが見えなくなることが多くて、ふと振り返ったらカオスな惨状を残してしまっていないかドキドキ。でもこの壁画が地元の人や通勤者にささやかな喜びを、子どもたちのためにも地域の再生をもたらせることができたらいいなと思います。